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第5話

エンドロールカウントダウン
302
2025/12/25 09:55 更新
どれくらい外にいただろうか。
ゲーセンに行って獲得数を競ったり、
カフェに行ってまったりしたり、
弟のインスタのストーリー写真を撮ったり……。


気づけば、時間は11時30分。
あと30分で、クリスマスは終わってしまう。
ミスターブルー
ミスターブルー
なぁ兄貴、次はどこ行く?
白い息を吐きながら、弟は青い瞳をこちらに向ける。
弟の青色をみると、なんだか寒く感じる。



弟の言う通り、これから何をしようか。
もう遊び尽くしたし、やることは____。
ミスターレッド
ミスターレッド
……あ…
俺はいつの間にか
弟の手を引いてどこかに向かって歩き出していた。
ミスターブルー
ミスターブルー
あ、兄貴!?
ミスターレッド
ミスターレッド
いいから着いてこい
二人の足が止まる。
ここは、東京タワーの下。
オレンジ色に輝くシンボルの下で、俺たちは記念撮影をする。


____残り、15分。
ミスターブルー
ミスターブルー
兄貴、ここにきたかったのか?
ミスターレッド
ミスターレッド
……まぁな
そう答えてしまったけれど、
俺もなぜここに来たのかわかっていない。
東京タワーになんて、特に用事はない。
他の店も東京は閉まっているし、
することもないはずだ。



じゃあ、どうして俺は……。
ミスターブルー
ミスターブルー
あ、そうだ兄貴!
弟は俺の肩を組むと、
再び写真を撮った。
ミスターブルー
ミスターブルー
残り15分だから、5分おきに写真撮るってのはどう?
ミスターレッド
ミスターレッド
……どういうことだ?
ミスターブルー
ミスターブルー
ほら、カウントダウン的な!今年は最後までクリスマス楽しみました〜的なさ
それもまぁ、悪くないな。


____残り、13分。
ミスターブルー
ミスターブルー
そういや兄貴、今日なんか元気ないよな
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターブルー
ほら今も。いつもはキレ気味に「あ?」って言うじゃん
ミスターレッド
ミスターレッド
……んなこと言うか?
ミスターブルー
ミスターブルー
言うだろ!w
自覚してなかったな。
まぁいい。
「なに?」とか「どうしたの?」っていうのはキャラじゃねぇ。


____残り、10分。
ミスターブルー
ミスターブルー
あ、写真撮るぞ!
今度は手を丸くして、顔ハート。
俺は嫌だったが、弟の無言の圧に圧倒されて同じポーズをする。
シャッターを切る音と同時に、開放された感覚もあった。
ミスターブルー
ミスターブルー
うん、いい感じだな!あと10分かー
____そろそろだ。



俺は今日、あるミッションがある。
それは……「弟にクリスマスが終わる瞬間にプレゼントを渡す」。


まさか5分おきの撮影は想定外だが、逆に利用できる。


____残り7分。
ミスターブルー
ミスターブルー
あー、寒いな……あと7分だぁ……
俺はリュックから小さなプレゼント袋を取り出す。
背中に手を回し、時間が来るのを待つ。


一刻一刻、時が流れていく。
それと同時に、俺の鼓動もだんだん早くなっていく。
ミスターブルー
ミスターブルー
……あ、残り5分だ!写真撮ろう____
ミスターレッド
ミスターレッド
じゃ、この瞬間撮ろうぜ
俺は食い気味に、弟にプレゼントを差し出した。
ミスターブルー
ミスターブルー
え……これって…
ミスターレッド
ミスターレッド
……俺からのプレゼントだ
ミスターレッド
ミスターレッド
クリスマス……終わっちまうから…
ミスターブルー
ミスターブルー
……!////
ミスターブルー
ミスターブルー
あ、開けていいか…?
ミスターレッド
ミスターレッド
…あぁ
弟は袋の中をゴソゴソと漁る。



____弟の手に握られていたのは、青色の指輪だった。
ミスターブルー
ミスターブルー
え……これって…
俺は服で隠していた手を出し、
弟に向けた。


俺の指には、赤色の指輪がはまっている。
ミスターレッド
ミスターレッド
お揃いだ。クリスマスが終わっても、ずっと一緒だぜ
ミスターブルー
ミスターブルー
……!あぁ、もちろん!
弟はスマホを手に持つと、
リングにハマった青色の宝石をカメラに向ける。
俺も真似して、赤色の宝石を向けた。


____そして、弟は"0時00分"にシャッターを切った。
完結!


Merry christmas♪

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