第3話

図書室で

270

2024/05/26 10:55




　　　　　　　　　ー授業終わりー

レモン・アーヴィン

あの…

カルパッチョ・ローヤン

何？

レモン・アーヴィン

何故ずっと私を見ていたんですか、？

カルパッチョ・ローヤン

……雑魚には僕の行動を指図する権利なんで無い……




うわあ…

勇気を出して言ってみたのに、、、

レモン・アーヴィン

てゆうか、貴方はオルカですから、魔法薬学とかに興味がありそうですが…



現にこの教室、カルパッチョさんを合わせて3人くらいしかオルカの人は居ませんでしたからね…

カルパッチョ・ローヤン

………お前に、

レモン・アーヴィン

え？

カルパッチョ・ローヤン

…お前に付いて行った…

レモン・アーヴィン

？！


それって…

レモン・アーヴィン

脈あり？ﾎﾞｿ…

カルパッチョ・ローヤン

…勘違いするなよ…

レモン・アーヴィン

でも、なんでですか？

カルパッチョ・ローヤン

……フィンとマッシュと居たから、ちょっと気になっただけ……

レモン・アーヴィン

へ、へぇ…





この人、少しでも気になったらすぐに動く研究者タイプなんですね…
まあ、オルカですし…

レモン・アーヴィン

…ん？



ふと、カルパッチョさんのノートに目をやると、線引きやメモが沢山してあった。

レモン・アーヴィン

…意外と…？


勉強も出来る秀才だと聞いていましたが…

カルパッチョ・ローヤン

…ﾁｯ

カルパッチョ・ローヤン

……魔法史は少し苦手……

レモン・アーヴィン

！

レモン・アーヴィン

なら、私が教えましょうか？！

カルパッチョ・ローヤン

は？

レモン・アーヴィン

あ、すみません…

レモン・アーヴィン

つい、癖で…





日頃からマッシュ君に教えていましたからね…

カルパッチョ・ローヤン

……ｶﾞﾀｯ

レモン・アーヴィン

…？

カルパッチョ・ローヤン

……図書室……

レモン・アーヴィン

え…



意外と素直に…

ああ、でも後悔です…
よく考えたら、この人と2人きりで図書室なんて…！

レモン・アーヴィン

えっとですね…

レモン・アーヴィン

魔法史はほぼ記憶ですから、なるべくテストに出やすい所を重点的に…

カルパッチョ・ローヤン

それは基本だろ

レモン・アーヴィン

は、はい…そうですね…



なら何を教えれば…

カルパッチョ・ローヤン

…………

カルパッチョ・ローヤン

（なんでまた僕は…）

カルパッチョ・ローヤン

（ちょっと観察も兼ねて来たつもりだったが、コイツ…見ているだけで飽きないからなかなか潮時が掴めない…）

カルパッチョ・ローヤン

（今だって僕にどんな事を教えれば良いのか悩んでいる…）

レモン・アーヴィン

…私が教える必要は無いみたいですよ、？

レモン・アーヴィン

十分出来ていますし、私は失礼しますね

レモン・アーヴィン

課題もまだありますし…

カルパッチョ・ローヤン

なら、此処でやれば良い

レモン・アーヴィン

…へ？

カルパッチョ・ローヤン

だから、僕の方が勉強は出来るし、その方が早く終わるだろ

レモン・アーヴィン

つまり…？

カルパッチョ・ローヤン

ﾁｯ……一緒にやるから、早く持ってこい…





私頼んでないんですけどね…

でも断ったら断ったで怖いので…

レモン・アーヴィン

…分かりました…




　　　　　　　



　　　　　　　大丈夫でしょうか、、、

yamiria

ヤべぇ、好きでどんどん書いてしまう…

いいねして作者を応援しましょう！

第4話フォーーーー^ ^

yamiria🎭🃏🤍

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。