商店街から少し離れた人通りの少ない路地裏に、
銃声が何度も反響する。
先程の_銃声_スナイパーライフルの音は、
平助のものだったようだ。
どうやら、
平助自慢の跳弾を、伝説の殺し屋と謳われた
坂本が割り箸でキャッチしている、
所謂訓練と云うことだろう。
すると、何処からともなく坂本の元部下_シンが
現れた。
彼とは思えないセリフに不審に思う坂本。
その時、シンが目に見えない程の速さで
隠し持っていたナイフを坂本に振りかざした。
坂本はその攻撃にも劣らぬ速さで
その男の腕を止めた。
シンかと思われた男は、
ORDERの南雲に早変わりしていた。
どうやら南雲の得意な変装だったらしい。
そして、持っていたナイフは玩具。
刃の部分が出し入れできるものだった。
少し馬鹿な平助は分かってないようだが。
すると、坂本の指摘した通り、
電柱の裏からパーカー姿の柊が出てきた。
矢張り平助は馬鹿であるようだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!