第5話

3. 友 人
588
2023/07/08 22:15
 商店街から少し離れた人通りの少ない路地裏に、
 銃声が何度も反響する。
 









平 助 。
 お〜〜!すげ〜なあ!太郎!お前!
 これで99発連続キャッチ成功だな 
 あ〜! 



 先程の_銃声_スナイパーライフルの音は、
 平助のものだったようだ。





坂 本 太 郎 。
( 一発逃したか… )




 どうやら、
 平助自慢の跳弾を、伝説の殺し屋と謳われた
 坂本が割り箸でキャッチしている、
 所謂訓練トレーニングと云うことだろう。














シ ン 。
 すごいっすね!さすが坂本さん! 
坂 本 太 郎 。
 ! 





 すると、何処からともなく坂本の元部下_シンが
 現れた。








平 助 。
 お〜シン! 




シ ン 。
 ま、でも
 その程度の訓練いくらしたところで 
 死ぬ時は死ぬっすけどね〜




 彼とは思えないセリフに不審に思う坂本。
 その時、シンが目に見えない程の速さで
 隠し持っていたナイフを坂本に振りかざした。











坂 本 太 郎 。
 何の用だ… 















坂 本 太 郎 。
 南雲 



 坂本はその攻撃にも劣らぬ速さで
 その男の腕を止めた。





南 雲 。
 あれ!
 やっぱりバレちゃったかぁ〜〜 



 シンかと思われた男は、
 ORDERの南雲に早変わりしていた。
 どうやら南雲の得意な変装だったらしい。
 そして、持っていたナイフは玩具。
 刃の部分が出し入れできるものだった。






平 助 。
 え〜〜〜〜〜!
 シン、オメーなんか雰囲気変わったな 
 ぁ! 


 少し馬鹿な平助は分かってないようだが。









坂 本 太 郎 。
 柊、お前も居るんだろう 
柊 。
 げっ、何で分かるの… 



 すると、坂本の指摘した通り、
 電柱の裏からパーカー姿の柊が出てきた。






平 助 。
 お〜シン!
 オメー彼女いたのかよお〜! 
 ずりーなあー!


 矢張り平助は馬鹿であるようだ。





南 雲 。
 ん?ああ違う違う〜
 柊はシンくんの彼女じゃなくて、 
 僕の彼女
柊 。
 何言ってんの 

























坂 本 太 郎 。
( 子供の柊に手を出すのなら容赦はしな 
 い…の目 )
南 雲 。
 え
 坂本くん何その目 ← 意を察して 
           いない人
柊 。
 だから子供じゃないって… ← 意を察 
               した人
平 助 。
 ? 

プリ小説オーディオドラマ