前の話
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綺麗な街だった、
この時代には珍しい欧州の品物を買えるという
数少ない大都市の一つだった_
俺の大好きな街。
俺を普通の人間のように受け入れてくれた。
独りぼっちの俺にも5人の親友が出来た。
なつ、いるま、こさめ、すち、みこと
優しい人達に囲まれる日々が俺は大好きだった。
鬼が悪とされる時代。
鬼は人間の血肉を食わないと生きていけない。
そんなことだから、鬼は悪という考えはあながち間違いではない。
何処へ行こうとも、人間に見つかれば狩られるしかない。
それが嫌なら殺すしかない。
けど、アイツらは知らない
鬼は元々人間だったということに_
鬼である俺がこの街の人と仲良くしていたことを知った狩人はこの街の全ての人間を裏切り者として殺していた。
ザザザッ
ビュンン
狩人が放った矢は俺を目掛けて飛んでくる、それに気づいたすちは俺を庇った、。
血を吐きながら俺に尋ねるすち、、。
にこッと笑えばゆっくり目を閉じるすち、
うでを引っ張られ連れていかれる
2人が微笑みが見えた、けど瞬きして目を開ければもうそこには血だらけの何かが転がっているだけだった
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↩️
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。