side あなた
『移動…ですか?』
スタッフ「ステージ回数的にも、関東の人手が足りないみたいなんだよね」
『分かってますけど…関西は…?』
スタッフ「こっちもキツキツなんだけど…」
『会社命令ですもんね…、』
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東京への移動、
決まっちゃいました。
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『無理無理無理、友達も居らんのに、』
龍「東京かぁぁ、」
『大阪離れるんは、無理よ』
龍「うーーーん…、」
早速、龍太くんに相談。
さっきから、めっちゃ考えてるみたいなんやけど…。
わたしの一番の心配は、
物理的に距離ができてしまうこと。
『遠くは、嫌やねん、』
龍「そやな…」
『ねぇ、話聞いてる?さっきから、何か変よ?』
腕組んで、頭傾げて、心ここに在らず…みたいな。
龍「……っか、」
『え?』
龍「東京に部屋借りよっかって、」
『やから、借りて住むんやって』
龍「俺も、そっちに拠点移すって」
『……え?』
拠点移す…?部屋借りる…?
自分のことだけで頭パニックになってるのに、龍太くんは何言ってるん…?
龍「やーかーら、俺、ドラマの仕事も舞台の仕事も増えて、東京の滞在が殆どやん?」
『そやね』
龍「あなたもこっち居るしって、ホテル選んで過ごしてたんやけど」
『うん』
龍「あなたが東京行くんやったら、ホテル暮らしやめて、部屋借りよって思ってな」
『2人で引っ越すってこと?』
龍「なんなら、一緒に…、住まん…?」
一緒に住む…、、へ???
同棲?????
龍「や、あの、嫌ならええんよ?別のところ借りるって手もあるし」
『龍太くんは、ええの?』
龍「あかんかったら、言わんやん、」
『ちょっと、ちょっ、待って…ッ』
龍「あああ、泣かんでよぉ」
移動になること、離れること、
全てが不安で、堪えていた涙が、
一緒に居られる安心感で、流されていった。
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『一緒に住むっ…!』
わたしたち、同棲、はじめます。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!