第10話

213

2019/08/11 17:41

ー家ー

ガチャ
久しぶりに戻ってみると見慣れた部屋が目に入る
二度と戻りたくなかった場所…
でも、、、ホシさんとこれからを過ごしていくなら今日はちゃんと話さなきゃ、

両親は幸い家にいた

よし、

ハナ

お父様、お母様


勝手に家を飛び出してしまい申し訳ありませんでした。

母

全く、、、どこに行ったと思ったらひょっこり帰ってきて

あんたは何がしたいわけ？

父

座れ

ハナ

はい、、、、、、

私は戻ってくるつもりはありませんでした。

ですが、このままじゃあなた達と完全に縁を切れない、、一生引きずると思って話をしに来ました。

正直あなた達も私がいなくても困らないし、いない方が楽でしょう？

母

そうね、いないならいない方がいいんだけど、産んじゃったもんはしょうがないのよね

ハナ

でしょう？だからお別れを言いに、、、

母

でも、この家に生まれてきたからにはこの家の娘という肩書きがあるのよ？
勝手にいなくなってもらっちゃ困るのよ

ハナ

はい






















沈黙

私はポツリポツリと話し出した

ハナ

私は、、、この家が嫌いです
あなた達が嫌いです。いつも、居ないような扱いをしたり、暴力をふったりする人たちをあなた達は好きになれると思いますか？絶対無理です。
だから、この家を飛び出しました。
もう、あなた達と1秒でも離れたくて、こんな環境に居たくなくて飛び出しました。


そこである方に出会ったんです。
その方は初対面でも、とても親切にしてくれました。


私はこんな家で、こんな環境で育ち、学校ではいじめを受けていました。
だから、そんな親切を受けたのは初めてでした。その方はそれが普通だと教えてくれました。あなた達は親切をしたことがありますか、？


私は、、、その人とずっと一緒にいたいと思いました。本当に優しくて気さくで思いやりがある、、、そんな人です。

その人と一緒にいたい、、、だから今日は縁を切りに来ました。











((淡々とだけど勇気を振り絞って伝えるべきことは伝えた…。

物分りはいいはず…お願いだから…これ以上は、、、



















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第11話第11話

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。