黒い霧の中心から、異形の影が溢れ出してくる
瞬間、背筋を伝う冷たい感覚が、今まで訓練で何度も叩き込まれた「危険信号」を告げた。
その時にはもう翼が展開していた。
ただ、音も立てずに一気に跳躍し、視界を高く取る
フロア中央、歪む空間。
急いで地面に着地する
叫びながら、反応の遅れた同級生の肩を掴んで安全圏へ押しやる
公安の訓練で教えられたのは、“まず守れ”。
倒すのは二の次だ
私はみんなを誘導し、戦闘体制を整えて止まる
頂いた…?
どういうこと?
ほう、つまりオールマイト目当てで来たのか…
やばい、早速目をつけられたか…?
プロヒーローたちが何と戦っているのか
何と向き合っているのか
それは途方もない悪意
となると、ヴィランの中にセキュリティをいじれる人がいるな
相澤先生はそのまま滑るように走り、先頭のヴィランの顔を睨みつける
せんせがヴィランと戦闘を始めたと同時に、
私たちは13号先生と一緒に出口に向かって避難を開始する
後ろを一瞬振り返ると、デクくんがせんせとヴィランに夢中になっていた
私は飛びながら13号先生の後ろを進む
その時、いきなり目の前に黒い霧が現れた
は?何言ってんだこいつ
13号先生が戦闘体制に入る
その時______
バコーーーンッッ
ザクッッッッッ
2つの音が同時に響き、爆豪と切島が攻撃を仕掛けた
まずいッ!!
私は急いで2人の前に出て、翼で勢いよく風を起こす
ほんの一瞬霧が晴れたけど、それも束の間
私たちはすぐに飲み込まれた
視界が晴れたと思ったら、周りは砂だらけ
おそらくここは土砂ゾーン
横を見ると私以外にもう1人
私は即座に後ろを向いて、相手の腕を捻り、刃物を床に落とす
そして、首に強烈な一撃を入れた
襲いかかってくる敵を交わして、相手の首に一撃を入れながら質問する
その時、轟の方にヴィラン達が向かった
その瞬間、私は危機を感じて
戦闘していたヴィランから逃れ、一瞬で上へ飛んだ
次瞬きしていた時には、私が戦っていたところも含め、地面に氷が張っていた
上に逃げてよかったぁ…
そう、轟の氷によって、周辺のヴィランは全て拘束された
まあやったのは確かに轟だけど
地面に着地し、轟の隣に立つ
オールマイトを殺す、初見じゃ精鋭を揃え数で圧倒するのかと思ったけど
フタを開けてみりゃ私達用のコマ、チンピラの寄せ集めじゃん
見た通りじゃ本当に危なそうな人間は4〜5人程だった
とすると、私たちが次に取るべき行動は
ヴィラン達に聞こえないように小声で会話する
そういうと、轟は拘束しているヴィランの方へ歩き出した
その言葉を聞いた私は、上へ向かって勢いよく飛んだ











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。