あぁやっぱりか
薄々気付いてはいた。
というか、もうそれ以外心当たりがない
啓悟の口から出る言葉全てが心臓に刺さる
さっきから逸らし気味だった目線がバッチリと合った
少し間を置く。
倒す、か…
言葉選びに気を遣ってくれてるのが分かりやすい
少しトーンが下がった
そう、つまり今回の事件は前触れに過ぎないということになる
そう言った時の、私を見る啓悟の目は
あまりにも切なくて、見ているだけでこっちが苦しかった
まだ何か言いたそうな顔だけど、唇を噛みしめている
笑顔を返す
おそらく私のために、すでに沢山の人が動いてくれている
自分が気張らなきゃね
あ、いつもの啓悟に戻った
完全オフモードだ
その後、凛夏ねえさんにも電話した。
めちゃくちゃ心配はされたが、特に問題ないことを伝えると、
安心したようにため息をついていた。
それから3人で、他愛ない会話で、時間も忘れるくらい盛り上がった。
______________ずーっとこの時間が続けばいいのにな











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!