第16話

*卒業したら 🌊💪🐰
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2026/03/14 15:00 更新
あなた→『』
相手→「」

※年齢が人によって異なっています。
相手side(付き合い済)
うみにゃ


「へー、卒業式.....」

『懐かしい?』

「うん、もう5年も前の話だけど」
時刻は14時頃、彼女の卒業式は昨日だったらしい。
卒業式での思い出を通話上でたくさん話してくれる。
『でね昨日の打ち上げの後、公園に行ったんだけど』
『その時に、クラスの男子が女の子に告白してて!』

『告白の台詞が超かっこよくてさ、』
『もうこっちがきゅんきゅんしちゃった』

「......んー、なるほどね...」
なんか、なんか心の奥がモヤモヤする。
彼女の話が不快だった訳ではなくて。

ただ、ちょっとだけその男子に嫉妬してしまったのかもしれない。

『大人げない』と言われるかもしれない。
だけど他の男をかっこいいと彼女が言ったら、そいつを恨むのは全彼氏共通だろう。
「あなたさん?」

『なぁに、うみにゃさん』
かしこまって、さん付けしたのを揶揄うようにあなたもさん付けで返してくる。
「明日、会いに行っても良いですか」

『急だなぁ.....
『じゃあ美味しいパンケーキ屋さん行こうよ』

『卒業祝いで奢ってね』
そんな行事ごとじゃなくても奢るのに。
だけど、卒業祝いという建前で会おうじゃないか。
自分の嫉妬心はいつか彼女に打ち明けよう。




らーば


「いらっしゃい」

『こんにちは、お邪魔します』
インターホンの音が鳴り、扉を開けると、大学の卒業式を終えたあなたの姿があった。

彼女を座らせ、淹れておいたコーヒーを差し出す。
『ありがとうございます』

「いえいえ」
「それで、卒業式どうだった?」

『ん〜、めっちゃ泣いた

「あなたちゃんらしいね」
「だって告白した時も泣いてたし、」

『ちょっと!恥ずかしいんですけど、』

「んはは少し意地悪したくなっちゃった」
もーという彼女は笑ってくれている。
「あ、ちょっと目瞑って待ってて」

『ん、なになに』

「早くしてくださーい」

『はぁーい
そして、彼女が目を瞑っている間に"例"の用意していたものを取りに行く。
「はい、では目を開けてください」

『.....っえ!すごい、!』
そう、用意していたのは両手で抱えられるくらいの大きな花束。
キラキラ目を輝かせている彼女にその花束を渡すと、きゃーと歓声が出る。
良かった、何件も花屋を渡って用意しただけある。
「卒業おめでとう、あなたちゃん」

『ぅん、ありがとう、』

「もー、泣き虫なんだから、」
何度も見た彼女の泣く姿。
その涙がずっと嬉しい涙であるようにしたいと思う。




ぺにがき


「あなたさん卒業式だったの?!」

『うん、次から大学生だよ』

「まじか〜やばいってそれは」

『何がやばいのよ』
今日、あなたさんは卒業式だったらしい。
ずっとゲームをしていて、何も知らなかった。
通話の向こうのあなたさんはもう眠たいのか、ふわふわした話し方。
「じゃあおめでとうじゃん」

『そうだね、ありがとう』
少し雑だけど祝いの言葉を贈る。
ふと気になったことがあって、聞いてみた。
「あなたさんあなたさん」

『ん?どうしたの』

「大学って忙しいの?」

『どうだろうなー』
『1,2年は必修科目多いから高校の時より忙しいかな』
『あと、サークルにも参加するだろうし』

「そっか、」
不登校の自分ではあるけれど、今までは同じ高校生の立場だったのに、急に違う世界の人のように思えて、心が苦しい。
「遊べなくなったりする?」

『なに、不安なの』

「いやちょっとだけ」
自分の思った事がバレバレで、分かりやすい嘘をつく。
『まあ1年間は遊べなくなるかもな〜』

「は?嫌だよ普通に」

『あ、引っかかった』
『冗談だよー笑』
相手の嘘にはしっかり引っかかり、自分のバレていたであろう気持ちが晒される。
「ひどいって!」

『ごめんね?

「.....あなたさん?」

「これからもずっとvaloとかしようね」
「大学忙しかったら行かなきゃ良いよ!!!」

『それじゃあ単位落としちゃうじゃん笑』

『.....けど、そうだね、』
『いっぱい遊ぼうね』
子供だなと思われているだろう。
だけど、近いうちに大人らしくなるから。
だからずっと自分の彼女でいて欲しい。




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