あれから毎日消太が来てくれている。
沈黙が流れる。
この前も、消太は彩薫さんとの同棲を断れていなかった。……消太が優しいすぎるのか。
確かに、この事件を辿ると全ては消太の優しさから全てが連なっている。優しさは残酷だ。
少しだけ、妬いてしまった。
消太が私のお母さんをどれだけ愛していたのか痛いほど伝わってきたからだ。
私は消太に抱きついた。
消太と目が合わないように下を向く。
その言葉を聞き、私は頬が緩む。
嬉しい。やっぱり消太が大好きだ。
私は顔をあげる。そこには優しく微笑んでいる消太がいた。
私たちは微笑みあう。
……幸せすぎる。
消太は私の唇にそっとキスをした。
突然のことに顔が熱くなる。
消太が余裕そうな顔をしていたのが悔しくて、私からもキスをした。
相澤消太side───。
口を膨らませるあなたの下の名前が可愛くてつい、頬が緩んでしまう。……本当は余裕なんてないんだけどな。
もっと守ってやらなきゃという気持ちが大きくなった。というより、離れたくない。離したくない。
ずっと俺のもので居て欲しい。俺以外にこんな顔を魅せたくない。俺だけを見ていて欲しい。
……俺、重すぎるな。自分ながらに独占欲が凄いと思う。だが、そう思わせるあなたの下の名前も悪いと思う。
本当に可愛い、愛したい。
こんな時間が一生続いてほしいと思った。
次回へ続く。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!