第6話

5.
20
2025/10/12 11:00 更新









ひっきりなしに破裂音がする。



2人の受験者の攻撃をかわしつつ、私は考えていた。



どうすれば、中和する程度に威力を弱めて



光魔法を撃てるのか。



別に、五大魔法で押し切ることもできるのだろうが。



今回はそれで良くても、次はできないかもしれない。



魔法学校にいる限り、最大限力を抑え、周りと差を



作らないようにしないといけない状況が来るだろう。



それを思うと、しっかりとした解決策は必要だ。



さて、どうするか。







































(なまえ)
あなた
……………











そうだ、無詠唱をすれば。



…やってみよう。



















(なまえ)
あなた
………(Purifying Light 浄化の光    )




私が無詠唱で光魔法を使用すると、



地面を覆っていた闇が、蒸発するように消えていく。



また、黒い穴へと放たれた光はそれ以上のことをせず、



時間の経過と共に見えなくなった。


受験者
受験者
なんだ?!
受験者
受験者
俺の闇が…!



成功だ。



基本的に、無詠唱で使用される魔法は、



通常の詠唱に比べ、威力が劣る。



ただし、声に出さなくていい分、闇討ちに向き、



相手に何の魔法を使用したのか



分かりにくいという利点もある。



無詠唱かつ使う自力を最小に調整したことで、



ちょうど中和できるほどの力にできたというわけだ。



これなら、戦える。



私は浄化したばかりの地面に足をつけ、



2人に攻撃を開始した。





























個人戦は、無事1位で通過できた。



次は団体戦………協調性の審査だ。









先生
先生
それでは、第二次試験を始めます
先生
先生
現在2つの仮想空間内には300人ずつ
先生
先生
それぞれ100グループあります
先生
先生
今、周りに自分を含め3人がいるはずです
先生
先生
その3人で1グループとなります
先生
先生
協調性を見るための試験なので
先生
先生
個人戦の結果から均等に
戦力の配分をしてあります



周りを見ると、確かに2人いた。



今回はこの2人と共闘となる。



あまり波風を立てないようにしよう……。


先生
先生
グループのうち1人でも戦闘不能が出ると、
そのグループは全員失格です
先生
先生
各仮想空間で50グループ…つまり半分の
数になるまで戦っていただきます
先生
先生
それでは、これより第二次試験を開始します














………始まった。



さっそく、仲間と顔を見合わせる。


おらふくん
おらふくん
こんちゃっちゃ〜!
(なまえ)
あなた
……はじめまして
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
どーもでーす!



……なんというか、個性的な人達かも。


おらふくん
おらふくん
僕は白神雪!
おらふくんって呼んでや!
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
和三盆紫悠でーす!
皆からはぼんさんって呼ばれてるよ〜ん
(なまえ)
あなた
あなたの名字あなたの下の名前……です
(なまえ)
あなた
お好きに呼んでください
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
はいはーい!
おらふくん
おらふくん
じゃあ、もう行く?
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
そだね!
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
気を抜かないようにして頑張ろう!
おらふくん
おらふくん
お〜!



二人共、元気だな。



ずんずん進んでいってる。



大丈夫かなあ………。



そう思った時。



耳がピィーンと詰まる感覚がした。



水の中に入った時のような、あの感じ…。


(なまえ)
あなた
二人共ストップ!
おらふくん
おらふくん
んぇ?
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
急にどうした?



びくっとして、足を止める2人。



よかった、間に合った。


(なまえ)
あなた
罠だよ、今仕掛けられてた空間に入った
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
罠……?
(なまえ)
あなた
一定の空間に入ると、設置した人が侵入者を
察知できるっていう魔法があるの
(なまえ)
あなた
私達はそれに掛かったんだ
(なまえ)
あなた
早く離れないと、敵が来るよ……
???
そうだね




瞬間、強力な魔力が流れ、魔法が使用される気配がした。



私は咄嗟に3人を包む球形の防御魔法を展開。


(なまえ)
あなた
ッ!!



なんとか直撃は回避した。


???
あれ、避けられたか



………信じがたい。



人間にこんな芸当が……?


おらふくん
おらふくん
はぇ、何が起きて……
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
誰だ!
???
僕ですか…?
おんりー
おんりー
翠玉璃音……
おんりー
おんりー
そうですね、おんりーとでも呼んでください



そう言うと、彼の瞳が再び、深く光った。



ああ、久し振りに出会った。



こんな強者。









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