第2話

エンマ大王
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2024/09/16 08:43 更新
雫石 ユメ
雫石 ユメ
………誰ですか?あなた
私は内心驚きながらそう訪ねた。
なぜ内心驚いていたかって?
…彼が空から私に話し掛けたから。
かといって、感情がほぼないと言っても過言ではない私は、漫才みたいにツッコむことは出来なかった。
エンマ大王
エンマ大王
俺はエンマ大王
雫石 ユメ
雫石 ユメ
…地獄の番人、みたいな?
エンマ大王
エンマ大王
まぁそんなとこなんだが…それより
エンマ大王
エンマ大王
なんで落ちようとしてるんだ?
雫石 ユメ
雫石 ユメ
…死にたいから
雫石 ユメ
雫石 ユメ
それ以外にありませんよ、
屋上から飛び降りる理由だなんて
エンマ大王
エンマ大王
…なぜ死にたい?
雫石 ユメ
雫石 ユメ
…たまたま通りすがったあなたに、
話すことなんてありませんよ
雫石 ユメ
雫石 ユメ
赤の他人である私の自殺だなんて、
あなたにはどいでもいいでしょう?
雫石 ユメ
雫石 ユメ
地獄とかにおとしたければ勝手にどうぞ
そして私は、空を飛んでいる彼…
エンマと名乗る男性が見ているのも構うこと無く、屋上から飛び降りた。












































































































































雫石 ユメ
雫石 ユメ
は?
が、私はいつのまにか空中でエンマ大王に抱えられていた(お姫様抱っこ状態)。
エンマ大王
エンマ大王
何度だって止めてやる
これ、お前にとっては地獄じゃないか?
エンマ大王
エンマ大王
地獄に落としたいなら
勝手にしていいんだろ?
雫石 ユメ
雫石 ユメ
…………はぁ
私は彼がいる限り、死ぬことは出来ないんだろうなとすぐに悟った。
しっかり抱えられてて逃げられないし、
なにより彼の目がなぜか言っている気がした。
“絶対に自殺させない”みたいな感じがした…。
エンマ大王
エンマ大王
ん?もっと抵抗するのかと思ったが…
雫石 ユメ
雫石 ユメ
抵抗できない気がしてね…
諦めましたよ、屋上からの飛び降りは
雫石 ユメ
雫石 ユメ
ていうか…
雫石 ユメ
雫石 ユメ
あなた一体なにがしたいんですか?
エンマ大王
エンマ大王
さぁ?…ただ目の前で人間が死ぬのはいい気分がしないってだけだ
雫石 ユメ
雫石 ユメ
なら尚更私のことなんて放っておけばいいものを…こんなことしたってあなたにとっては面倒だし時間の無駄でしょう?
エンマ大王
エンマ大王
…お前、本当になにがあった?
雫石 ユメ
雫石 ユメ
………この世界の人間はみんな…












































































雫石 ユメ
雫石 ユメ
私のことを、受け入れない
エンマ大王
エンマ大王
!!
雫石 ユメ
雫石 ユメ
家族ですらそうだ…
人を毎日奴隷扱い、ストレス発散の道具扱い…学校でだってみんな私をいじめ、差別する…大人である先生だってなんにも解決なんてしてくれない…
雫石 ユメ
雫石 ユメ
周りだけでなく最も身近な家族からも人として認識されない…そんな世界になんて…私はいたくない、生きていたくない
雫石 ユメ
雫石 ユメ
だったら…死んだ、ほうが…ずっと…楽なんじゃ、ないかって…っ
雫石 ユメ
雫石 ユメ
もう、死ぬこと以外…っ
なにも…望まなく、なった…
エンマ大王
エンマ大王
………よくわかった
エンマ大王
エンマ大王
だが死なせはしない
雫石 ユメ
雫石 ユメ
だから私は死ぬ以外には救われない…
エンマ大王
エンマ大王
俺がお前を受け入れる
雫石 ユメ
雫石 ユメ
え…なに言って
















































































































































エンマ大王
エンマ大王
お前を妖魔界に連れていく

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