第37話

【番外編】報告するだけなのに その2[完]
2,220
2025/06/28 05:00 更新
エレベーターに乗せられ、
洋平は階数ボタンを押す。
あなた
(……上?)
どこ行くの、とか、聞いても何も答えてくれない。
結構な上階で止まったエレベーターから引っ張り下ろされ、
とあるドアの前まで連れてこられた。
あなた
洋平?
洋平は、私の手を掴んだまま、呼び鈴を押し、
「僕」とだけ答えると、玄関ドアが開いた。
イブ
突然どしたん、洋平
あなた
え、……イブくん?
洋平
ねーちゃんと付き合うことになったらしいな!
僕、報告受けてないから聞こうと思って、
ねーちゃんと来た。上げろ
イブ
は?
ちょ、え、今?!
洋平
なんだよ、家にいるって言ったから来たんだ!
追い返すなよ
イブくん、寝癖ついてる……。
可愛い……。
イブ
や、良いんだけど……、
あなたさんもいるとか聞いてないじゃん
洋平
なんだよ、ねーちゃんいたらダメなのかよ
あなた
……ダメだった?
イブ
……ダメ。

部屋がさ……、もー、
ちゃんと綺麗にしてから招きたいと思ってたんだよ。

ごめんね、あなたさん。
散らかってるけど、嫌わないでね?
洋平
イブが乙女みたいなこと言っててキモイ。
んなのいいから上げろ
イブ
そんなんだから洋平彼女出来ねーんだよ
そう言いつつも、イブくんは部屋に上げてくれた。
洋平
で、なに?
イブ、舟月庵の坊ちゃんってマジ?
イブ
そこ?
大きめのソファに並んで座った途端に、
洋平は切り出した。


イブくんの部屋は、汚いと言ったけれどそんなことは
全くなく、「これで汚いと言うイブくんの通常はどこ?」
レベルの綺麗さでした。

寝癖が可愛い以外に、
突然来たはずなのに発生するかもしれないびっくりがない。

まぁ、ここで突然女の人が居たりしたら
かなわないんだけどね。
イブ
そうだよ。
てか、俺だってねえ、洋平がはーちゃんの息子とか
信じらんなかったかんな?
洋平
はーちゃん……て、かーちゃんのこと?!
あなた
昔からそう呼んでるみたいだよ。
呼ばれたお母さん、嬉しそうだったもん
洋平
うわ、なんかヤダ
イブ
マザコンかよ
洋平
うっせ
イブ
シスコンだけじゃなかったんか
あなた
え?
洋平
違うし
イブ
まっ、せっかく来てくれたから報告するけど。
あなたさんは俺が幸せにするから
あなた
イブくん……!?
プロポーズみたいな言い方しないでくれないかな?!
イブ
ん?
あぁ、プロポーズはちゃんとするから。
安心して?
あなた
安心とかじゃなくて……
「ちゃんとしたプロポーズして!」
って意味で言ったんじゃないの!
お付き合い始めました、の報告で使う単語じゃないよ!
って話なのに!


……顔、熱い。
洋平
はぁ。おめでと。

わかってると思うけど、
泣かせたら許さないからな
イブ
はいはい、シスコンの洋平くんに叱られたりなんて
しねえから、安心しな。

むしろ、あなたさんの初カレが俺で良かっただろ?
洋平
……まぁ
イブ
洋平、俺のことも大好きだもんなー!
一旦な、しゃーないってやつだわ
洋平
オマエ、チョーシのんな
そう言ってイブくんを小突く洋平。
本当に仲がいいんだ、このふたり。

……洋平が喜んでくれて、私も嬉しいな。
イブ
うーわ、あなたさん、可愛い。
なんで洋平いんの?
キス出来ねぇじゃん
あなた
洋平
オマエなぁ!!

邪魔されたくなかったら、僕にも彼女くれ!
イブ
えー、いいよー?
それで邪魔されないならいくらでも。
どんなのがいいん?
洋平
ねーちゃんより可愛い人
イブ
それは無理だわ。
存在してない
いや、いくらでもいるでしょ?

という私のツッコミは、
2人の耳には届くことはなかった。
【番外編】報告するだけなのに[完]
報告するだけなのに。
……なんでこんなに長くなった?🤔

最後のセリフをイブくんに言わせたかっただけなのに。

ただ報告するだけが書けなかったwww

プリ小説オーディオドラマ