エレベーターに乗せられ、
洋平は階数ボタンを押す。
どこ行くの、とか、聞いても何も答えてくれない。
結構な上階で止まったエレベーターから引っ張り下ろされ、
とあるドアの前まで連れてこられた。
洋平は、私の手を掴んだまま、呼び鈴を押し、
「僕」とだけ答えると、玄関ドアが開いた。
イブくん、寝癖ついてる……。
可愛い……。
そう言いつつも、イブくんは部屋に上げてくれた。
大きめのソファに並んで座った途端に、
洋平は切り出した。
イブくんの部屋は、汚いと言ったけれどそんなことは
全くなく、「これで汚いと言うイブくんの通常はどこ?」
レベルの綺麗さでした。
寝癖が可愛い以外に、
突然来たはずなのに発生するかもしれないびっくりがない。
まぁ、ここで突然女の人が居たりしたら
かなわないんだけどね。
「ちゃんとしたプロポーズして!」
って意味で言ったんじゃないの!
お付き合い始めました、の報告で使う単語じゃないよ!
って話なのに!
……顔、熱い。
そう言ってイブくんを小突く洋平。
本当に仲がいいんだ、このふたり。
……洋平が喜んでくれて、私も嬉しいな。
いや、いくらでもいるでしょ?
という私のツッコミは、
2人の耳には届くことはなかった。
【番外編】報告するだけなのに[完]
報告するだけなのに。
……なんでこんなに長くなった?🤔
最後のセリフをイブくんに言わせたかっただけなのに。
ただ報告するだけが書けなかったwww













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。