イブくんの部屋で、次のデートで旅行に行く計画中。
並んで座るソファで、目の前に出されて渡された
イブくんのスマホの画面を見る。
頷いた顔を上げると同時に、
イブくんのスマホの画面が動いた。
『同じく、大好き』
上部から垂れ下がるように現れたメッセージには、
そう書かれていたのがしっかり見えてしまった。
認識した途端に、心臓の音がやけに大きく響いた。
……女の人から、かな?
これって、……浮気ってやつ?
と、口から出たけど、
これって、……聞いてもいい、やつ? だめなやつ?
え、っと……、
どうしたらいいの?
イブくんが、メッセージを送って来た人に、
大好きって言った、ってことだよ、ね?
だから、同じく、って付いてるんだよ……ね?
……嫌だ。
イブくんが、好きなのに。
イブくんのこと好きなのは、私なのに!
スマホをイブくんに返せないまま、
質問になってない声しか出ていなくて。
そこまで言われて、やっとスマホを返せた。
確認したスマホを伏せて置いたイブくんが、
指を絡めて手を繋いでくれた。
同じく、ってそういうことか、と、
ストンと音がする勢いで腑に落ちた。
と同時に、恥ずかしくなった。
2人にとって洋平ってライバルなの? と、
笑いだしてしまった。
ひとしきり笑い終わった後に、
それでも洋平は、居てもらわなきゃ困るよね、
という所に落ち着いた。
拗ねるイブくんもちょっとみてみたい。
そんなことも思ったけれど、口にはしなかった。
こうやって、なにかあるたびに「次に同じことがあったら」
を想定して、答えをくれるイブくん。
初めての彼氏がイブくんで良かった、
と思える出来事だった。
🄴🄽🄳
【ひとこと】
初めての戸惑い、みたいなのを勝手に設定してました。
全部そんなものは、スパダリイブくんが解決してくれる。
そんなふたり、っていうのを表したお話になったかなと。
洋平という存在がデカすぎて、
つい名前だけでも出してしまうぜ。
これで、嫉妬に狂ったり勝手に落ち込んだりするのを
いずみんはしないで済む子になったら、良いよね。
幸せであれ、と思って書いてるからねこちとら。
新作公開しました! ぜひ!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!