一週間。
俺はこの一週間で、無様にチェウォンさんに言いくるめられて結局泊まり込み契約で納得させられてしまった。
...仕方ねぇよあれは。なんだってそんなに泊まり込みたがるんだよ、仕事なのに
俺で言うなら一日中映画監督と生活するようなもんだって言うのに。
良くもまぁその状況に自ら飛び込もうと思ったよな...若者の行動力怖すぎ
あれから一週間、ミンジュはまだ俺の家に来たことは無い。
俺が家事代行頼んだよ、と伝えると安堵した表情で私は行きたくなったら行くね、と言ってくれて。
それ以降は仕事で顔を合わせるくらいしかしてない気がする。
今日も隣のマネージャー 兼 同僚 兼 "自称"恋愛キューピッドに連れられて、あの家へ戻る。
..."自称"恋愛キューピッドに、連れられて。
頑張れよ!
笑いながらそう言い放った自称恋愛キューピッドは、俺を下ろすとアクセル全開で帰って行った。
俺は酷く気疲れしている。
この一週間、常に年下のしかも妹の先輩でしかもめっちゃ可愛い人が廊下挟んだ向こう側で寝てんだから。
誰が大人しく寝れるんだよそんなもん。
プライベートに突然加わった異性って、んなもん受け入れられるか。
時差で送られてきた明日のスケジュール。その文末には憎たらしいほど苛立たしい(笑)。
...はぁ
扉を開くと同時に聞こえてくる、廊下の先の可愛らしい声。
俺は未だにこの声に慣れてないし、この先も慣れる気がしない。
ただいまと言って帰ってくるのも、家に帰って夕食が用意されていることも。
ここ最近数年ぶりの入浴Timeが続いている事も、いつも無くしてばかりだった小物があるべき場所に置かれていることも。
有難いと同時に、申し訳ない気持ちも大きくなる。
はぁ〜...なんなの、まじで
仕事だろ?仕事なら別に一人で食べるのも仕事じゃん、なんで俺と食べるとか言う選択肢が出てくる?
つか気まず。いや気まず過ぎるだろ、なんだって年下の女性と風呂上がりの夕食を共にしなきゃならん訳?
え逆になんでそこまで気にしないでいられる?気強くない?気が強いっていうか、なんか凄くない?
自惚れる訳じゃないけど一応俺それなりに人気ある俳優なんだけど。そんな、そんな気にしないことある?
...いや気にしないでくれるのはありがたいんだけどさ














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。