_________クリスマスの朝
ハーマイオニーもロンもハリーも、もうホグワーツにはいない。
半数以上の生徒たちが家に帰省する中、少数がホグワーツに残っていた。
今日はセドリックとホグズミードに行く日だ。
ハーマイオニーが帰省する前に一緒に選んでくれたワンピースと新調したコートを羽織って姿鏡の前に立つ。
動くたびにひらひらと揺れる裾がなんとも可愛い。
もう一度鏡の前で髪を整える。
深く深呼吸をしてわたしは部屋を後にした。
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ホグワーツの正門に向かうとそこにはもうセドリックが待っていた。
眉を下げて優しそうな目で私を見つめる。
その蕩けた瞳に吸い込まれてしまいそうだった。
私は慌てて顔を逸らす。
そういうとセドリックはわたしの手を握りポケットに入れた。
思わず照れてしまうようなことを平気でやってのける。
そんな彼の行動や言葉に逐一顔を赤らめた。
思わず声に出してしまった。
セドリックは驚いたように目を丸くする。
不安そうな彼は背の低いわたしの顔を覗き込む。
叱られた大型犬みたいに私を見つめる。
私はくすり、と笑ってそう返す。
ニコッと微笑み、ポケットの中できゅっと手を握り直す。
彼の優しい仕草が、言葉が私の心を温かくした。
______セドリックと付き合う女の子はきっと幸せだろうなぁ。
ふとそんな風に思ってしまった。
他愛もない会話をしているとあっという間にホグズミードに着いた。
クリスマスの装飾でキラキラと輝く街並みはなんとも言えない美しさだった。
目に映る全てのものが輝いて見えた。
赤、緑、黄色、。サンタクロースの服を着たおじいさんが子どもたちにプレゼントを渡している。
ど真ん中に大きなクリスマスツリーがキラキラと輝いて空を薄っすら明るくしている。
セドリックは道のベンチに私を座らせる。
セドリックはにっこり笑う飲み物を買いに足早に店へ入って行った。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。