もしかして「彼女は危険だから別れて」っていうあの手紙のことかな…
予想してたのに、これだけズバッと言われると…。
横から口を挟んだ凛が、ものすごく頼もしく思えた。
俯いた…?
友達いないとか…?
浮気…?
え、それ自分で言う?
どういうこと?私が浮気したってこと?
北斗…?
まさかこの前のを見てっ…!?
いやだってっ…本当は付き合ってないし…北斗が思い伝えてくれただけっていうか…
でも…この子からしたら…それは浮気になるのか…。
どうしよう…なんて言えば…
私に向かって…手を振り上げた瞬間…
パシッ
振り上げたその子の手を掴んだ、直樹が隣に立っていた。
楓ちゃん(?)は直樹の顔を見るなり、動揺で目を合わせられずにいた。
直樹は楓ちゃんに身体を向ける
そりゃあ…どんなに強がったりする楓ちゃんでも…この状況は衝撃なんだろう…。
楓ちゃんは今にも泣き出しそうな顔をしていた_。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!