私の言葉に、うげぇとでも
言いたそうに顔を顰めるロウくん。
なんて顔だ。失礼な。
太陽の逆光によって
影になったロウくんの顔が
少しだけ柔らかくなったような気がした。
ロウくんは、ぶっきらぼうにそう言うと
私の横にゆらゆらと降りてきて
ストンと座った。
私の質問に、
淡々と答えていくロウくん。
隣に座る彼が思ったよりも
至近距離に居たからか
彼の顔や髪の流れがよく見える。
スッとこちらに目を滑らせて
ぶっきらぼうにそう言うロウくん。
バレてたか、見てたのが。
思ったことをそのまま言うと
小さく瞳孔を揺らして
フィッとそっぽを向いてしまった。
風に揺られる髪の隙間から見えた耳が
ほんのり赤くなっていることを指摘すると
そっぽを向きながら、うるさい
と鼻を優しくつままれた。
拗ねたように「ん」と返ってくる声。
この地縛霊は、映画や本に出てくる幽霊よりも
どこか子供っぽいところがある。
「勘違いすんな」と眉を顰めて
こちらを向きそういうロウくん。
ちょっと拗ねてたくせに。
素っ頓狂な声を上げるロウくんを無視して
日陰になっている地面に横になる。
地面に寝転ぶのも、
案外、悪くは無いかもしれない。
Tagをやっているので、良ければ是非♪🙌












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。