第14話

 13. 幽霊くんを知ろう
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2025/12/28 08:16 更新


kyng
  俺のこと知って意味なくね?  
あなた
  いや、あるでしょ  
  地縛霊とかもう興味深いの塊  


   私の言葉に、うげぇとでも
   言いたそうに顔を顰めるロウくん。

   なんて顔だ。失礼な。


あなた
  だからさ、教えて  


   太陽の逆光によって
   影になったロウくんの顔が

   少しだけ柔らかくなったような気がした。


kyng
  ……なに、知りたいの  
あなた
  ……!!  


   ロウくんは、ぶっきらぼうにそう言うと
   私の横にゆらゆらと降りてきて

   ストンと座った。


あなた
  じゃあ、好きな食べ物は?  
kyng
  唐揚げ  


あなた
  いつもここで何してるの?  
kyng
  寝てる  


あなた
  今何歳?  
kyng
  しらね、数えてねぇ  


   
   私の質問に、
   淡々と答えていくロウくん。

   隣に座る彼が思ったよりも
   至近距離に居たからか

   彼の顔や髪の流れがよく見える。



あなた
  …………  
kyng
  ……見すぎ  


   スッとこちらに目を滑らせて
   ぶっきらぼうにそう言うロウくん。

   バレてたか、見てたのが。



あなた
  綺麗な顔してるなぁ…って  
kyng
  ………  


   思ったことをそのまま言うと
   小さく瞳孔を揺らして

   フィッとそっぽを向いてしまった。


 
あなた
  あれ、耳赤くない?  
kyng
  ………るせ  


   風に揺られる髪の隙間から見えた耳が
   ほんのり赤くなっていることを指摘すると

   そっぽを向きながら、うるさい
   と鼻を優しくつままれた。



あなた
  んぐ、ごめんって  


   拗ねたように「ん」と返ってくる声。
   この地縛霊は、映画や本に出てくる幽霊よりも

   どこか子供っぽいところがある。



あなた
  すねないでよー  
kyng
  …拗ねてねぇ  


   「勘違いすんな」と眉を顰めて
   こちらを向きそういうロウくん。

   ちょっと拗ねてたくせに。



あなた
  ま、拗ねてないなら良いや  
  私これから寝るから
kyng
  はっ?  


   素っ頓狂な声を上げるロウくんを無視して
   日陰になっている地面に横になる。


   地面に寝転ぶのも、
   案外、悪くは無いかもしれない。



あなた
  じゃ、おやすみ  
kyng
  マジかよ  

















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