その言葉を聞いて思わず自分に耳を真っ先に
疑ってしまった
喜ぶべき褒め言葉なのかこの先も裏切る様な行為は
するなよと言う圧かけなのか若しくは両方なのか
真偽は定かではないが , 一先ず今言われた仕事を
全うするしか無い .
そう言えば , 総統檨󠄁はその返事を待っていと
言わんばかりの笑みを浮かべ ,
先程までの威圧感も収まっていた .
そう言われ , ベビーベッドの方へと
手招きされて行く .
恐る恐るもそれに近ずき , 中の様子を
そっと視界に入れる .
其処には , スヤスヤと小さく息をし ,
人外が力を込めればすぐに消えてしまいそうな程
小さな灯火が , 必死に生きてこの世を見ようと
生にしがみついていた .
城に勤めて早何百年 .
ここに来てから赤子を見てこなかった私からすれば
久々に見たそれは物珍しく ,
とても興味をそそられるものだって .
私が世話をすればどの様に成長するのか .
この子は一体どんな世界を作り上げるのか .
言葉にできない感情をもが溢れ出し ,
生涯で一番と言っていいほどとても興味が湧いた .
そう私は二人に向かって深々と頭を下げて ,
感謝の意をも込めてそう伝える .
顔を見なくとも , 二人は笑って私のことを
信用していると分かるほどの安心感を出していた .
一人の刺客を除いて ___ .












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!