牛沢は自分の片目を抑えて
フラフラと動き出したかと思うと、
片腕を着いてそのまましゃがみこんでしまった。
何かブツブツ言っている気はするが流石に聞き取れる
状況ではない。
何があったかは分からないが、
きっと代償だろう。
放っておいたら治るもんなのだろうか。
リボルバーを持った人の後ろからもう一人人影が見え、
そいつは研究員に一瞥をせず
後ろからナイフで首を裂き、トドメと言わんばかりに
脳天に1発打ち込んだ。
かなりの手練。
ミアさんとうっしー抱えてやり合えるか。
焦燥は一瞬で安堵に変わった。
絶対的な覇王。
意外にも同じ場所にいたのだ。
レトさんと話したあと、
あれ、うっしーは?と呟いて辺りを見回す。
まだ状態異常を受けている牛沢を見て、
なんと言ったのか俺には聞き取れなかった。
いや、今口を動かしていたのは分かるが、
死んだ夫を見て静かに泣き崩れるミア、
自分の過去の場所。
集中を別に削がれていたため分からなかったのだ。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。