もじゃもじゃのツッコミは無視して、私は話を進める。
ハギワラの作戦を聞き、私は眉をひそめる。
昼間の、あの人のあの言葉を思い出す。
否定できないのは、事実だからだ。
もじゃもじゃの乱暴な言い方に、思わず顔をあげる。
聞き覚えのある言葉だったからだ。
ハギワラが慌てたように制止しようとする。
私はさっそく携帯を取り出して、みぃに連絡した。
電話で話している間、こんな会話をされているとは思わずに。
電話を切って、話の大旨だけを伝える。
私たちは、コンビニに向かった。
全体的にカジュアルなコーデで、ハギワラなんてヒョウ柄のシャツを着ている。
そして、各々がサングラスをかけている。
変装とはいえ、笑いが止まらない。
格好だけでも面白いのに、極めつけはこれだ。
3人が声を揃えてこういう。
「「「チョリース!」」」
ハギワラが、わざとらしくサングラスを外して驚いてみせる。
もじゃもじゃじゃない方の黒髪が、犯人に怯えることなく顔をちかづける。
出させろよー、ではなく出させてよーという所に育ちの良さを感じる。
もじゃもじゃとは大違いだ。
場に煽らてか、もじゃもじゃは理解できそうで出来ないことを言う。
マジで何言ってんだ。
犯人のうちの1人が仲間に連絡した瞬間、私たちも中に入る。
更に人数が増えたことで、犯人が面白いくらいに驚く。
ドッキリ番組でのリアクションとしては100点満点だ。
ハギワラの合図で、みんながドドドっと入ってくる。
犯人をあっという間に制圧し、コンビニ強盗事件は無事に幕を下ろした。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。