第10話

#10 今日も、いつも
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2026/02/06 10:38 更新
あなたの名字side

あの日から、半年が経った。
事務所の廊下は、今日も慌ただしい。
You
You
おはようございます!
スタッフ
スタッフ
あっ、おはよう
スタッフさんに挨拶しながら、私はスケジュール表を確認する。
忙しい。けど、嫌じゃない。
佐久間
佐久間
マネージャー、次リハですよー!
さっくんの声に、思わず笑う。
You
You
はいはい、今行く!
スタジオに入ると、SnowManが円になって話していた。
向井
向井
今日の立ち位置、ここでいいやんな?
岩本
岩本
うん、大丈夫
阿部
阿部
マネージャー、一応確認してー!
私はタブレットを見ながら頷く。
You
You
問題なしです
深澤
深澤
さっすが〜、仕事が早いねー、
ふっかが、にっと笑う。
なべが、鏡の前で髪を直しながら、ぽつり。
渡辺
渡辺
…無理すんなよ、
それだけ。
でも、前よりずっと自然だった。
私は小さく笑う。
You
You
してないよ
嘘じゃない。
前みたいに、怯えてはいない。
怖くなっても、戻ってきてこられる場所がある。
それを、私は知った。

休憩中、ふと空を見る。
ーーお父さん、お母さん。
私、ちゃんと生きてるよ。
胸の奥で、そっとつぶやいた。
You
You
…ありがとう
そして、今日も私は、ここにいる。




渡辺side

俺は正直、あいつが嫌いだった。
また、信用出来なかった。信用しても、裏切られる。
それが当たり前になってたから。

でも、あいつは違った。
俺たちが嫌がってても、ちゃんと仕事をして、無理に関わって来なかった。
今考えたら、あいつも信用出来なかったんだろう。
あいつは信用出来るなって、根拠はないけどそう思えた。
昔色々あったあいつと、マネージャーと色々あった俺たち。
抱えてるものが一緒だった。それが今までのマネージャーとの大きな違いだった。


今日もあいつは事務所を走り回ってる。
あいつを見てるとたまに無理をしてるように見える時がある。けど、前よりも楽しんでるように見える。
そして俺たちも前より、仕事を楽しめている。

あいつと俺たちは、対立することがあっても、ずっと一緒にいれる気がする。
これもまた根拠がある訳ではない。
けど、なんだかそんな気がする。
今日も明日も、一緒に歩んでいく。それが俺たちだ。

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