第6話

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2021/08/04 13:41





   武道side






「おい!こっち来い!」






振り向くと、ボロボロの明らかにヤバい奴と、同い年ぐらいの女の子。






あなた「あーー!この前集会の後にボコられてた子だ!!」







え、あの場に女の子はいなかったはず。






ボロボロ君が「座れよ」と隣のブランコを指すので、君は座らないの?と女の子を見る。






あなた「あ、大丈夫だよ。私コイツの上に座るから!」




千冬「は?」








お構いなしにどしっと膝の上に座る女の子にため息をつきながら、ボロボロ君は言う。








千冬「場地さん、カッケーだろ?」




武道「…場地くんのお友達?」




千冬「東京卍會、壱番隊副隊長。松野千冬だ。」









…………あ。








武道「場地くんにボッコボコにされてた人じゃん!」







俺もだけど。







千冬「場地さんに感謝しろよ。」







俺、場地くんのせいでマイキーくんに殺されそうなんだけど。







千冬「お前は任命式をぶち壊した。場地さんが殴んなかったら、もっとヒデぇ目に遭ってたよ。」










千冬くんの腕の中の女の子に目をやる。




何の話か分からないようで、ぐでーっと頭を胸にもたせかけている。






………何者。







千冬「俺をボコったのは芭流覇羅に入るため。でも、芭流覇羅に入ったのは東卍を潰す為じゃないよ。」




武道「え!?」




千冬「場地さんの考えは他にある。」








「おい、立て」と女の子を立たせる。












千冬「稀咲だ。」
















   あなたside







…………何話してんだこいつら。





千冬が"バジさん"を慕っていることだけはよく分かった。














千冬「……あなたは?」




あなた「え?」




千冬「お前は何がしてぇんだ?ってか、してぇことあんの?」









一瞬、マイキーくんの顔が頭に浮かぶ。






いや、話せない。






たとえ友達でも、非術師だ。






呪いのことを知ると、どうなるか分からない。










あなた「………私は、2人の手伝いをしたい。」







あなた「でも、何をすればいいのか分からないから、1から教えてくれない?」








明らかに落胆される。






いや、私この前の集会見ただけだからね!?






愛美愛主って何だよ芭流覇羅って何だよ稀咲って誰だよ!!








ってかまず、そのクソダセェ髪型してる奴は誰だよ!!!





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