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第15話

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2023/06/04 02:24 更新
椋廻 優雅
それでなぁ?あいつ儂の目の前で
女抱きしめよってん、あり得へんやろ?
香鈴
え〜!それ本当?でも別に
付き合っていないんでしょ?
椋廻 優雅
そうやけどさ〜、やっぱり
もやもやするやん?
香鈴
それ完全に恋でしょ〜
椋廻 優雅
え〜いや〜、恥ずかしいわぁ〜
キャッ  キャッ
瓜生 龍臣
店の前で騒がないでいただけます〜?
椋廻 優雅
別にええやろ
香鈴
そうよ龍臣、私達が此処にいるから
メロンパンが売れるのよ?
瓜生 龍臣
はぁ…そうだな
香鈴
なによ、その反応は
仲良しやなぁ、この町は比較的平和で楽に過ごせるわ
特に大事件あるわけでもないし
儂は今日も"めろんぱん"を食べにきた
食べにきた、と言うのは案外口実で普通に話している
香鈴が龍臣って呼んでるから儂もそう呼ぶことにした
椋廻 優雅
ん、あっちから嫌な気配
気配を感じた方向に顔を向けると
一人の男が子供に飴を渡していた
香鈴
怪しいわ
瓜生 龍臣
見るからにやばい奴だろうよ
あの野郎誰かを殺すつもりだな
椋廻 優雅
えっ!そんなんわかるんや
最近の子は凄いなぁ
瓜生 龍臣
最近の子と言うか、俺だけが持ってる
第六感みたいなものだ
第六感ってかっこいいなぁ、儂もそんなええもん
欲しいわぁ
すると龍臣がそいつの方…
ではなく、女の子の方へ歩いて行った
そして持っていた飴と"めろんぱん"を交換した
それから飴を配っていた男の方へと歩いていく
椋廻 優雅
ふ〜ん、なんかおもろそうやん
ちょいと行ってくるわ
香鈴
あまり変なことしないでよね
椋廻 優雅
大丈夫大丈夫
瓜生 龍臣
ちょっと失礼
その飴って美味しいの?
龍臣が男に話しかける
すると男はなんの迷いもなくこう言った
モブ
もちろんさ…とっても甘いよ
瓜生 龍臣
そうかい
あ…ご愁傷様です
ガッ
モブ
ギュエ!
瓜生 龍臣
はいあ〜ん
甘すぎて死ぬかもなぁ、コレ
ズボッ
男の顔をがっしりと掴み、口の中に無理矢理
飴を押し込んだ
男は焦ってジタバタと暴れる
モブ
ダメ!ダメなの!!
グエエエエエ!!
うーん…これはなかなかの光景やなぁ
周りの目も少しは気にしてほしいわぁ
しばらくして男は死んだ
椋廻 優雅
お、死んだ
瓜生 龍臣
処理しないとな…
あ、お前は触れるなよ
椋廻 優雅
なんで!?
瓜生 龍臣
お前が触ると変なことするだろ
椋廻 優雅
ぬぅ…確かに
そう言って龍臣は死体を運んでいった
背中がどんどん小さくなっていく
椋廻 優雅
…甘いなぁ
残念やけど欲しいのはそっちじゃなくて
配っとった飴ちゃんのほうやねんなぁ
パクッ
椋廻 優雅
ん"っ…ぅ…
あ〜…こりゃあやばいわな、ちょっと前にもらった
やばい薬品とおんなじ味するわぁ
ガクッ…
椋廻 優雅
あ"は、ぁ…や、ばい…
頭痛、目眩、痙攣、軽い呼吸困難、これくらいか
あとは体から力が抜ける、脳が麻痺しとるんやろうか
筋肉が痙攣して足が攣っとる感覚に近い
ここら辺は元々の体質とか筋力とかによって
変わるもんなんかなぁ
もう一つ食べたら死ぬところやったわ
椋廻 優雅
ハッ、ヒュッ、ハァ…ヒュッ
確か懐に薬入れとるんやけど…手震えすぎて取れへん
椋廻 優雅
わっ…ん"こ…
力を振り絞ってその名を口にすると二人とも出てきた
冴狛
はいはい
獅𤆹
またやったのか
冴狛
薬でしょ…あった
ほら、手出して
プスッ
椋廻 優雅
い"っ…
薬を入れた瞬間、体から怠さが抜けていく
獅𤆹
……治ったか?
椋廻 優雅
ハァ…うん、ありがとうなぁ
って言うか注射器刺すん下手すぎやろ
冴狛
助けたんだし良いでしょ?
椋廻 優雅
あほやなぁ、そう言うことちゃうねん
獅𤆹
そもそも注射器を使わなければいけない
状況にしなければ良いのでは無いか?
椋廻 優雅
む…まぁ、そうやなぁ…
この飴持って帰りたいなぁ、でも流石に怒られそう
どうしようかな…
トッ…トッ…トッ…
椋廻 優雅
!戻ってくる、犬に戻れ
冴狛
はーい
獅𤆹
了解した
え、待ってどうしよう、思ったより戻ってくんのが
早いんやけど
この服についとる袋全部なんか物入っとるし
とりあえず一つだけ喉に詰めて持っていくか
グッ…
急いで飴玉を一つ喉に詰めたが、慣れないことを
しているせいか少し話し辛い
瓜生 龍臣
俺が居ない間に変なことしてないよな?
椋廻 優雅
(頷く)
瓜生 龍臣
そうか、帰るぞ
〜メロンパン屋〜
戻ると香鈴は居なかった、机の上に置き手紙がある
どうやら買い物に出掛けているらしい


龍臣に気づかれないうちに家へ帰ろうとしたそのとき
ガッ    ダンッ
椋廻 優雅
っ…
腕を掴んで壁に押し付けられた
瓜生 龍臣
口開けろ
椋廻 優雅
!(首を振る)
やばい!見抜かれとる!!
なんとかして誤魔化さへんと…
ゲシッ  ゲシッ
足で脛を蹴るが、小さな抵抗にしかならなかった
う、動かへんねんけど!なんでやねん、普通動くやろ
ちゃうわ、こいつ普通じゃなかった…
瓜生 龍臣
あのなぁ、俺は心配してるんだぞ?
お前絶対さっきの飴玉口に含んでるだろ
瓜生 龍臣
ほら、バレてるんだから
さっさと口開けろ
グッ…
口の中に無理矢理指を突っ込んでくる
椋廻 優雅
ハアッ、ぅ…
瓜生 龍臣
…口の中じゃねぇのか
グイッ
椋廻 優雅
おごっ!?
さっきよりも深く指が奥に入ってくる
苦しい…でも、飴を渡すわけにはっ…!
持って帰って研究材料にするんや!!
椋廻 優雅
あ"っ…お"ぇ、ゔ…
瓜生 龍臣
何処だ、早く出さないと
もっと奥まで入れる
グチュ…グリッ…
口の中を掻き回されてとうとう限界がきた
椋廻 優雅
ハッ…あ"っ!カハッ、ゲホッ…ゴホッ…
コロッ…
瓜生 龍臣
やっぱり、お前隠すの下手だな
椋廻 優雅
ゲホッ…ハアッ、フゥ…
ズル…ズルズル…
全身の力が抜けてその場に座り込む
瓜生 龍臣
大丈夫か?
椋廻 優雅
あ…んた、の…ッハァッ…せい、やろ
瓜生 龍臣
元はと言えばお前が言うこと聞いてれば
良かったんだけどな
椋廻 優雅
ハァ…
確かにとしか言えへんなぁ…自業自得、ってやつか
あの飴のせいで散々な目にあったわ
瓜生 龍臣
ほら、早く帰って寝ろ
椋廻 優雅
足動かんからしばらく此処に居るわ…
瓜生 龍臣
お前が帰らないと俺が帰れないの
椋廻 優雅
そう言われてもなぁ
ちょっとしたら帰るから許してや
瓜生 龍臣
…治ったらすぐ帰れよ
椋廻 優雅
分かった分かった
明日もまた来たらなんかおもろいこと起きんのかな
See you next time

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