ドアに鍵を掛けて 、階段を降りる 。
ここから大学まで数時間かかるから電車と徒歩で大学に通うことになっていた 。
本当はもう少し大学から近いところに部屋を借りればよかったが 、実家からあまり離れたくなかったのと住み慣れているから環境をあまり変えたくなかったから 。
最寄り駅まではさほど遠くない 。ワイヤレスイヤホンを付けて音楽を流した 。
東京の朝の駅はすごい 。人が多すぎる 。
もちろん満員電車で 、初めてではないが少し苦手だ 。
スマホを見ようにも人が多いので開くことが出来ない 。
諦めて周りの人に体を預けることにした 。
満員電車から抜け出して 、改札を出る 。もちろん人が多いのは変わらないが 、全然マシだ 。
Googleマップを開いて大学までの経路を教えてもらう 。
道が把握できたところで顔を上げると 、前の方に見覚えのあるリュックとトートバッグを持っている人を見つけた 。
掃除動画で見たことがある 。濃い青のリュックに白のトートバッグ 。
遠目ではあるからまだ確信できない 。
けれど 、あの人が歩いていく方向が私と同じだから取り敢えず観察しながら大学に向かうことにした 。
高校から仲良くしてくれてて 、大学も同じところに行くことになった光莉に声をかけられる 。
そう 、光莉はすっごく料理上手 。
光莉が作る料理は五つ星レストラン並の絶品料理で 、私はそれがすっごく大好きだった 。
この騒ぎようでわかるだろうが 、光莉はおっpさんオタク 。
もともとプロセカという音ゲーが好きで 、よく遊んでいたらしいが 、動画サイトでおっpさんを見つけて動画を視聴 。
その後 、毒☆あきおの動画を見ておっpさんに心奪われたらしい 。
私と光莉が仲良くなったのも毒☆あきおのおかげ 。
高2までは顔見知り程度だったが 、高3でお互いに毒☆あきおを見ていることが判明し 、そこから仲良くなった 。
ちなみに光莉は同担拒否らしい 。私はそこまでではないが 。
大学内のカフェテリアにいた私達は 、カフェテリアを出る 。大学案内マップを持って探検を始めるのだった 。
私達が思っているより大学は広く 、とても今日だけでは回れそうになかった 。
まさかこの年で迷子になると思わなかった 。しかも大学内 。
周りを見渡す 。すると今日の朝に見かけた 、あーずかいさんかもしれない人が前で歩いていた 。
あーずかいさんらしき人の肩を叩く 。当たり前がだ 、自分よりも背が高くて少し男前だなと思ってしまった 。
ちらっと顔を見る 。その顔は私のお隣に住んでいる男の人と同じ 。
私はこの人があーずかいさんだと確信する 。
マップを指さしながら教えてくれる 。本当に優しい人なんだな 、この人 。
道を教えてもらって 、そのとおりに進んでいく 。
ここで ” あーずかいさんだよ ” と言っても 、信じてくれるかわからないし 、第一言いたくない 。
これは私だけが知っているあーずかいさんの情報だから 。例え友達の光莉でも 。
そう気付いたのは 、家でペペロンチーノを食べている時__。
次回 、あずさんsideです!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!