第6話

第4話 轢
49
2024/02/29 13:16
とりあえずオフィスまでは無事に行けた。
ここからどうしよ…
本当に死にたくない
あんな痛くて怖い経験二度としたくない。
山本祥彰
福良さん!
福良拳
あっ、え、なに?
山本祥彰
そろそろ行きますか?
福良拳
え、何が?
山本祥彰
えっ!?忘れないでくださいよ!
山本祥彰
テレビ収録です!
福良拳
え…あー!そうだったね、ごめん。w
福良拳
そろそろ行こうか。
山本祥彰
はい!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
テレビスタジオまで行くため駅についた。
電車が来るまであと3分くらい。
朝は全然仕事に手がつかなかった。
帰ったら片付けようかな…
……いや、夜の方が狙われやすい?
山本祥彰
…福良さん?
福良拳
あ、え、どうしたの?
山本祥彰
…もしかして体調悪いですか?
福良拳
え、いや大丈夫だけど。
山本祥彰
…そうですか。無理しないでくださいね。
福良拳
うん、ありがとう。
山本祥彰
…あ、もうすぐ来るみたいですよ。
『まもなく、4番線に電車がまいります。
黄色い線の内側まで、お下がりください。』
電車が見えてきて、俺らの前で減速し始めた時。
 
ードンッ
福良拳
えっ…?
後ろから誰かに押された
瞬間、時間がゆっくりになった気がした。
……………
いや、違う。
気がするんじゃない……
本当にゆっくり動いてる…?
押された方を振り向く。
そこには…………
山本祥彰
……………………♪
俺を見て、軽蔑するように笑う山本がいた
山本祥彰
……ごめんね、福良さん。♪
 
 
 
その言葉が引き金になったように、
時はまた現実と同じように動き始めた。
ーグシャッ
 
 
「きゃああああああっ!!」
「おい!人が轢かれたぞ!!」
「誰か119番!いや110番か!?」
???
???
………………………
???
???
驚きき。
???
???
彼奴はされば何を謀れり。
???
???
彼奴はなのめにならばやと言ひき。
???
???
彼奴をかかる者にせるは、
???
???
他の者か、それとも彼奴自身か。
 
 
 

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