第17話

昔の記憶の段
511
2026/01/25 23:00 更新
絳鵐こうむside】










卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
はァ…はァッ……
森の中を無我夢中で走っている
目的地はあるお城
もう足も体力も限界で
今にも倒れそう









「どこ行ったァ?!」
「ちいせぇガキだからそう遠くには行ってねぇ!」
「くまなく探せぇ!!!」





後ろから追っ手の声が近付いて来ている
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(早く…!もっと、もっと早くッ!!)
「居たぞッ!!!」
「捕らえろ!逃がすんじゃねぇぞ!」
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
うっ…見つかった…!
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
うわッ!?!?
ドサッ!
「ハハッ!コイツ転びやがったぜ!」
「さっさと捕まえるぞ!」
「此処は、『繧ソ繧ス繧ャ繝ャ繝峨く蝓』の敷地だ!」
「早くずらかんねぇと、奴らが来る!」
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……ッ!
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(マズイ…捕まる…)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(誰か、お願い…!)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(助けて!!!)
???
……招かれざる客人か?
「…ッ?!誰だ?!」
???
忍びだよ
ザシュッ!
ドサッ…
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……ッ?!
パタパタ…と目の前に赤色の滴が地面に落ちた
上を見上げると僕を捕まえようとしていた男が
大柄の男に投げ捨てられていた
???
……君、なんかアイツに似てるな
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
ぇ…?
意味がわからず首を傾げると
大柄な男は距離を詰めてきて
僕の懐にある預かっていたお母ちゃんの手紙を見た
???
……それ、見てもいいか?
手紙に手が伸びてきたから
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
…ッ!
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
ダ、ダメッ!
と言いお手紙をギュッと握った
???
……!
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
こ、これは…
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
お母ちゃん…の、お手紙…
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
お城の人に、渡す…お手紙なの…
???
ふぅん…
???
まぁ関係ないな
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
…ッ!ヤダ!ダメなの!!
???
ほら、大人しく渡して?
???
組頭?
???
嗚呼、『髯」蜀』
???
何をなさって…
???
…って……子ども…?
???
嗚呼、そこに倒れている男に
追われてた子どもだ
???
はぁ…それで何を無さっているのです?
???
実はこの子どもが持っている
『お手紙』が欲しくてな
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
お手紙、あげない!
???
…と、まぁこんな感じで
渡してくれなくて困ってるんだ
???
なるほど…
???
では私が話してみましょうか?
???
嗚呼、そういえば髯」蜀
子どもがいたな
???
えぇ、渡してくれるかは
分かりませんが…
???
試してみる価値はあるかと
???
…わかった、頼む
???
はい
男2人が会話したあと大柄な男じゃない方の男が
僕の前に膝をつき
???
はじめまして
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……はじめまして
???
返事してくれてありがとう笑
???
そのお手紙はお母さんからの
物であってる?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
う…ん、これお母ちゃんの
???
誰に渡す予定なのかな?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
この先にある、お母ちゃんの
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
お友達の、お城
???
お友達のお城…
???
…君の名前、聞いてもいいかな?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……名前…?
???
嗚呼、私は髯」蜀と言う
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
…僕、卜部…絳鵐うらべ    こうむ
???
卜部うらべ…?
名前を言った途端男2人が見合った
???
そのお城の名前はわかるかい?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
ううん、わからない…
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
お母ちゃんに、教えられてない
???
……私は君が向かっていたお城の人間だ
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
…おじさん、お城の人…なの?
???
嗚呼、この先にある
お城の忍びをしているんだ
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
忍びさん…?
???
そうだよ
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……お母ちゃんがね…忍びのね
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
『髮第ク。』って人にね
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
渡してって、言ってた!
???
… 髮第ク。?!
優しくしてくれた男は
びっくりしたように後ろを振り向いた
???
………私が髮第ク。だ
とさっきの大柄な男が言った
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
…ほんと?
???
嘘は言わん、本当だ
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……なら、お手紙ないないして
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
ごめんね…
???
いいや、構わない
???
慣れているからな
???
…お手紙くれるか?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
うん、あげる
お母ちゃんのお手紙を大柄な男に渡すと
優しくしてくれた男の人と
ヒソヒソとなにか話していた





卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……あの…
お母ちゃんにもう1つ言われていたことを
話すために話しかけると
???
ん?どうした?笑
と優しくしてくれた男の人が
微笑みながらこっちを向いた
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
あの、お母ちゃんが
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
お城の人に会ったら、ついて行って
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
おせわになりなさいって
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
言われたの…
???
はァ〜…全く最後の最後までアイツは…
???
……組頭…どうなさるんです?
???
此処に放っておく訳にも
行かないだろうしな…
???
では、私が抱えましょう
???
嗚呼、頼んだ
優しくしてくれた男の人が僕に近付いてきて
???
今から君を抱えてお城に行くけど
???
いいかな?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(お城の人が安全かわかんないけど…)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(この優しい人は大丈夫…かな?)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
うん、大丈夫…
???
ありがとう笑
???
なるべく揺れのないように頑張るよ
そう言った優しい人は慣れた様子で
僕のことを抱えた
???
行ける?髯」蜀
???
えぇ、少しゆっくり動きますが
???
わかった、じゃあ行こうか
大柄な男がそういうと2人は
木の上に軽々と飛び乗った
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
わっ…!
びっくりした僕は声が漏れてしまった
???
ん、大丈夫か?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
うん、ちょっとびっくりしただけ…
???
そうか、よかった
その後ビュンビュンと木の上を飛んでいき
俺は優しい人の腕の中で大人しくしてた
抱える力や、その人の体温と匂いのせいで
とても安心感があった
僕はギュッと優しい人の服を掴み
顔を胸に押し当てた
???
…!
優しい人はびっくりした様子を見せたが
その行動を咎める訳でもなく
ただ、頭を優しく撫でるだけだった
僕は心地よくなりそのまま腕の中で眠ってしまった



















卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
ん゛〜…
チュンチュンッと鳥の鳴き声が聞こえる
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……あさ…?
俺は体を起こし伸びをしたあと
少し虚無の時間を過ごした







卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
久しぶりにあの夢見たな…
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
何年前だっけ…?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(俺が3歳の頃の記憶だから)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
……8…?
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
8年前だからさすがに
名前とかは覚えてないけど
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(何があったかは、
今でも鮮明に覚えてる)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(お母ちゃんの命日でもあり、)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(俺の人生が少し変わった日)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
………名前だけでも分かればなぁ…
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
(1番お世話になったあの優しい人)
卜部 絳鵐(うらべ こうむ)
いつか会えるといいな…
※文字化けを解読すると名前が出てきます
気になる人はコピペして調べてみてね

プリ小説オーディオドラマ