彼は興味深いものを見るような目でこちらを見ている。
めっちゃジロジロみてくるやん、、
「流星と付き合うって、ほんま?」
んー、そう言われるとは思ってたけど、、
なかなか上手く言葉にできない。
「まあ、そんな感じ」
とりあえず肯定する。藤原は驚いているようだ。
「やっぱりほんまやったんや。なんでそんな急なん?流星と面識なかったやんな」
「まあ、人の心はわからんもんやろ?」
「てことは、一目惚れってやつか?」
「まあ、そんな感じ」
曖昧な感じで答える。藤原は何か考え込んだような顔をした。
「いきなりこんなこと言うんあれやねんけど、、
「なに?」
「んー、、流星のこと本気やなくて遊びとかノリとかで付き合うんやったら、、やめてあげれん?」
!
意表をつかれたおもいで藤原をみる。連中にやらされたことを既に知られているのか?
でも、クラスの特定の男子しか知らんはず…
いじめも絡んでるし、SNSにあげたりはしないだろう。
「なんで、そう思うん?」
「んーーせやなぁ、、俺、冷たそうとかよく言われるんやけど。まあ実際そうしてるし。やけど、流星のことだけは大切やねん。できるだけ流星には傷ついてほしくないんやわ。告白されたーーって言ってたからつい探しに来てみたんやけど、、あんまり流星のこと好きやなさそうやし」
言葉につまる。でも、何か言わんと
「そんなん、分かるん?」
「わかるわ。西畑、俺とよう似てるからな。なんか冷めとるし。普通さ、一目惚れの人の話する時ってもっと色んなもんが顔に出るやろ??やのに、ぜんっぜん顔に出てへんし、、むしろめんどそうに見えるわ」
思わず藤原を見つめた。
嘘ってこと、言った方がええんかな、、
『最後に3つ目、好きにならないこと』
大西くんも、俺が本気じゃないことには気づいてるんや。だからこそ告白に応じたのだろう。
藤原くんには、条件のこと話してないんかな。
そんな感じする。
「とにかく、今日の放課後大西くんと話すから。話はまた今度でいい?」
「あぁ、おう。」
はぐらかすように言う。
「あの、さ。一応自覚あるんやけど、会って急に変なこと言ってごめんな。俺めっちゃ変な人やわ今。でも悪いやつじゃなさそうやし、流星のこと傷つけたりせえへんよな。ほんまごめん。ちょっと話してみたいと思ってたのもあったし、」
下手な作り笑を浮かべる。
「あ、あぁ。そっか、じゃあ目的は果たされたってことでいい?」
「おう。あ、連絡交換しようや。それぐらいはええやろ。」
俺はガラケーなのでとりあえずメールアドレスを交換すると彼は去っていった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!