あれからどのくらい眠っただろうか…
完全にやらかしたと思った。
まさか…大人になって…
残業で疲れ果てた挙句、公園の遊具の中で寝るなんて…
恥ずかしいことこの上ない………。
そう思って私は動こうとしたが……
なんだ?身体が……いつもと感覚が違う…
あれ、視野ってこんなに狭かったっけ?
視力落ちた…?
…あれ、なんか、手の感覚が変な気が……。
私の目に映っているのは…自分の手。
そう、自分の手のはずなのだ。
なぜ自分の手を見ているはずなのに、
動物の手が見えるんだろうか。
ついに、残業しすぎて頭がおかしくなったのだと
私は悟った……。
いや待てよ、さっきから外で私が喋るたびにニャーニャー鳴いていると思っていたけど…まさか……
嫌な予感がして、声をまた発してみた。
…………これ、私猫になってる!?
ニャーしか言えない!
まずい、まずい、まずい!!!
親になんて説明を……どうしよう!?
とにかく家に戻ろう!!
――数十分後――
家までの道のりってこんなに時間かからないよ…
猫になったことによって…歩幅が………。
ようやく家についたけど………
どうやってこれ入るの?
ドアノブに手が届きませんけど……。
あたふたとドアの前うろちょろしていると
元気な声が聞こえてきた。
その声のあとにドアから現れたのは……?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!