第37話

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2026/01/31 23:00 更新
あなた
んー、どこから話したらいいかな…
とりま聞きたいとこ教えて〜

ふわふわ、カチャカチャ。

私の横でティーセットたちがぷかぷかうかんでいる。
エース
…なんで、オレのことわかんねぇの
あなた








あなた
…ウケるっ!!ww
エース
、は?
あなた
ガチでどストレートに聞くじゃんww
エース
っ、こっちは真剣なんだけど!
あなた
ははっ、ごめんごめん。

あなた
揚げ足を取ることになっちゃうけど、
正確には顔が見えないっていうか…
エース
……は、顔が、?
あなた
そ、顔が。

エースはギョッと目を見開いたあと、私に聞いた。
エース
…そんなんで生きていけんの?
あなた
おぉ、私の心配をしてくれるとは!
エースは優しいねぇ〜

あなた
確かに、私には人の顔が見えない。






それでも、それでもね、エース。
エース
ッ、?!



私の目線より少し上にあるシャツの襟元に指をひっかけ、

エースの顔をぐいっと近付ける。




鼻と鼻がふれあいそうな程、瞳の奥まで見えそうな程。
あなた
アイeye・Iは悪くないんだよ
あなた
“I”はそんな事で生きていけなくなるほど、
弱くないから



「襟、ごめんね〜」






そう言いながらパッと手を離すが、エースは固まったままだった。

エースに合わせ、あなたの名前(カタカナ推奨)も立ち止まる。
あなた
魔力がよくみえる・・・んだよね〜

そう言うとあなたの名前(カタカナ推奨)はまた歩き始める。

エースもそれに続く。
あなた
5感が6感に変わった感じかな〜
あなた
なんかね〜、魔力が…

どういう風に“みえる”のか。




説明する筈の言葉は、喉の奥ですり潰された。
エース
なんで、なんでそうなったんだよ。

ちいさな子が静かに不満をうったえるように、

エースは下を向きながらそうちいさく言葉をつむいだ。
あなた
あなた
お茶でもしながら話そうか。

もう私達は、談話室の前に着いていた。

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