第14話

緑色と想起
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2022/08/27 06:18 更新
カナト
え?
ソラト(Nakamu)
え?
三度目に振り返ると、そこにはテカテカしたライダースジャケットに身を包んだ、黒髪のあいつがいた。
ソラト(Nakamu)
……シャケ?
シャークん
……うん
カナト
え、待って、どゆこと!??
突然の展開に、カナトが俺たち4人を交互に見る。相当パニクっているようだ。
カナト
え、シャケって……ソラト、この人知ってるの?
ソラト(Nakamu)
知ってるっていうか……なんというか……
カナト
えぇ??
カナトにはまだ前世のことを伝えていないので、適当にはぐらかすと、彼の混乱はさらなるものになってしまった。
カナト
え、ちょ待って?
1回落ち着くね?
そう言ってカナトが深呼吸する。
カナト
……おk。じゃあえっと、君……質問いい?
シャークん
なに?
カナト
あの、だれですか?
最たる疑問を解決しようと、カナトはシャケ、もといシャークんに訊いた。
シャークん
俺は……そうだな……
トキラ(シャークん)
この世界ではトキラって名前だけど、めんどいから前世で呼ばれてた名前でいいよ
カナト
前世?
ってことはそっちの名前がシャケ……ってこと?
トキラ(シャークん)
まあ、シャークんとかシャケとか……
少なくともここにいる人にはそう呼ばれてた
カナト
え?
カナトが俺たちを見渡す。
カナト
ってことは……みんなはシャケ?と前世で……
ここまで言われれば、もはや隠す方がおかしいだろう。
ソラト(Nakamu)
……話すよ
ソラト(Nakamu)
俺たちは前世、6人であるグループを組んでいた
ソラト(Nakamu)
それで現世、たまたまそのうちの5人が今集まった
カナト
今……5人……?
カナトが目を見開く。
カナト
ってことは、俺も……?
ソラト(Nakamu)
そう。君は前世から俺と、いや、ここのみんなと友達だった
カナト
……ホント?
ソラト(Nakamu)
ホントホント
こんな変な嘘つかないよ
カナト
……
にわかには信じがたいのだろうか。カナトはポカンとした顔で俺を見ていた。
ルユウ(Broooock)
……カナト
Broooockに呼ばれて、カナトは我に返って彼の方を向く。
カナト
なに?
ルユウ(Broooock)
あのさ、「きんとき」って聞いたら、何か浮かぶものない?
そう訊く彼は、優しく微笑んでいた。
カナト
きんとき……?あっ
提示された名前を復唱して、ようやく彼は思い出したように目を見開いた。
カナト(きんとき)
もしかして、俺……?
ルユウ(Broooock)
……!
そう!正解!
Broooockの顔がパァっと明るくなる。
ユヅキ(きりやん)
思い出した……のか?
きりやんが恐る恐る訊くと、カナト、いや、きんときはあの爽やかな笑顔で、彼の名前を口にした。
カナト(きんとき)
思い出したよ、「きりやん」
きりやん
……!
マジじゃん!
きりやんが目を輝かせる。
ソラト(Nakamu)
俺は俺は?
カナト(きんとき)
え、Nakamu……だよね?
前世での呼び名に、目頭が熱くなる。
ソラト(Nakamu)
そう!Nakamuだよ!
カナト(きんとき)
よかった!
間違えてたらどうしようかと……
ルユウ(Broooock)
きんさん!僕は?
カナト(きんとき)
Broooock!
ルユウ(Broooock)
大正解ー!(≧∇≦)
トキラ(シャークん)
俺放っとかれてない?
シャークんがポツリと呟く。
カナト(きんとき)
あ、シャークん!
ごめんって
トキラ(シャークん)
……まあ、思い出せたならいいよ( •ᴗ• )
もどかしかったんだからな、お前といる間
カナト(きんとき)
俺といる間……?
そういえば、どこから出てきたの?
トキラ(シャークん)
あぁ、言ってなかったな
バッグのぬいぐるみだよ
カナト(きんとき)
え、ぬいぐるみ?
衝撃の事実に、きんときがオウム返しする。
まあ、そういうことだよね。
トキラ(シャークん)
今の俺は、そこに宿る精霊なんだよ

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