《アイエンside》
カーテンから光が差し込んで、目が覚めた。
俺の腕の中であなたはすやすやと眠っている。
幸せだ。昨日は、おやすみって言えたし、今日は1番におはようって言える。
あなたの携帯の画面が光った。
アラームかな?
そう思って画面を見る。
スンミン:それじゃ、明日会おうね。近くの公園で待ってるから。
スンミン……、女の子の名前でもあるから……まぁ、そっか。
と、自分を言い聞かせる。
その声で、携帯からばっと目を離した。
あなたの目がゆっくり開く。
あなたが携帯で時間を確認して、さっきのメッセージを開いた。
さっきのスンミンは、女の子じゃない。
だって、俺もそのアイコンの連絡先持ってるもん。
……ヒョンだ。スンミニヒョン。
そう、冷静に考える自分と、なんで?どうして?明日会うの?なんで会うの?知り合いだったの?どうして?という感情がぐるぐるする。
あなたに声をかけられてハッとした。
平然とした態度を取り繕う。
聞けない。聞く勇気がない。
俺の彼女なんだから、聞けばいい。そんなこと分かってる。あなたは、そんなことする子じゃない。
でも、「もしも」が現実だったら。
そう考えるとゾッとして血の気が引いた。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。