《アイエンside》
不安で、不安で仕方なくて。
そういって、昨日とは違う場所にキスマークをつけた。
大丈夫、大丈夫。勘違いだ。あなたの笑顔を見て自分に言い聞かせた。
そのあとは、平然とした態度を取り繕って、不安な気持ちを隠してあなたの家を出た。
幸い、あなたは俺の表情に気づいてなかった。
-次の日-
正直、まだ心配で昨日の連絡が気になる。なんで2人が知り合いなのかもわからないし、なんで今日会う約束をしてるのかも分からない。
確かめればいい。ただそれだけなのに。
ぼーっと大通りを歩きながら考える。ちょっと散歩がてらコーヒーを買いに行こうと外に出た。
あなたが居る……、あれはあなただ。見間違えるはずがない。
隣には背が高い男。スンミニヒョン、、
さすがに見ていられなくて、走り出した。
その間にも、ヒョンはあなたの顔を覗き込んで笑顔で話している。
なんでここに居るの?っていう顔。
キョトンとしているあなた。
あれ、俺ってあなたの彼氏だよね?大丈夫だよね?そう自分に問掛ける。自分が間違ってるのかと勘違いしそうになる。
勘違いでほっとした気持ちと同時に恥ずかしさが込み上げてくる。
呆れてるスンミニヒョン。
スンミニヒョンがあなたの首元に視線を落とす。
残された俺たちの間に変な空気が流れる。
俺はあなたの手をひいて、あなたの家まで歩いた。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。