第2話

彼の部屋
16
2023/12/30 08:00
5階まで上がってきた。
この家には不思議な事が多すぎる。
エレベーターのボタンを見た所、56階まであった。一応言っておく。ここは一軒家だ。
チンッと音が鳴る。そして、扉が開く。
陽太
陽太
おお、着いた...
廻徒
廻徒
さ、行こーぜ!
おい沢村!あんまタラタラすんな!
ドアに挟まれんぞ!
陽太
陽太
なんで沢村さん着いてきてんの?
なんかいつの間にかメイド服着てるし...
廻徒
廻徒
あー、俺両親が今海外行っててさ、
今俺一人しかいないんだよ。
廻徒
廻徒
だから、俺はこの沢村に色々してもらってるって訳よ
陽太
陽太
あー、なるほど?
陽太
陽太
(いや勢いでなるほどって言ったけど!
無理だよ!納得できねぇよ!
なんでマネキン...いや沢村さんが
動いてんだ!...ん?この場合沢村さんは
人間として扱われてるから動くのは
当然...なのか?いやでも沢村さんは
マネキンで...ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙もう!頭おかしなるわ!)
廻徒
廻徒
陽太?どした?
陽太
陽太
っ!いや、なんでもない...よ...( ・∇・)あはは(棒
廻徒
廻徒
あそうか?あ、俺の部屋はここ右に行ったとこにあるんだよねー
意味がわからなかった
なんでか知らないが俺は、
少しずつ廻徒に恐怖を抱いてきていた
そして、着いてしまった。
彼の部屋に
廻徒
廻徒
ちょっと座って待ってて!お茶持ってくるよ!
陽太
陽太
あー、おけ。待ってるわ
陽太
陽太
(凄いな、この部屋...うお、なんだピストル?
でざーといー...ぐる?英語わかんね
まあ、どうせモデルガンだろ)
廻徒
廻徒
お茶持ってきたでー。
紅茶飲める?ミルクいる?砂糖は?
陽太
陽太
あ、大丈夫、そのままで飲めるから。
なんなら俺紅茶好きだし...
てか、それ何?その、ちょっとした
トランシーバーみたいなの
廻徒
廻徒
これ?あー、なんて言ったらいいかな?
これ、入れ物なんだよ、砂糖とかの。
スティックタイプ専用だけどねー。
ほら!
彼のその入れ物の中に入っていたのは、
確かに砂糖だった。無数のスティックタイプの
砂糖がびっしり。
廻徒
廻徒
そんなことよりさ、ゲームでもしよーぜ!
陽太
陽太
そやねぇ...何ある?
こうして俺たちは遊んだ...俺は何故、
この時の違和感に気づかなかったのだろう。
彼が持っていたあれを、何故気にしなかったのだろう。
スパイ映画とかでよくみるのに
何故、彼が持っていたのはスタンガンということに、気が付かなかったのだろう

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