数週間経っても、学校に行くとやはりいじめはなくて、色んな人が話しかけてきた。
良いことでもあるが、見た目が可愛くても問題はあるようで…
急に話しかけられたのでびっくりした。
びっくりして固まって黙っていると生徒が続ける。
困って断れずにいると、空蘭の後ろからよく響く声が聞こえた。
びっくりして振り返るとそこにいたのは海斗だった。
海斗が空蘭の側にきて、“俺の”を少し強調して言った。
まずはナンパされ、海斗が出てきたかと思うと空蘭のことを“俺の”だなんて言い出すので、展開が速すぎてついていけない。
空蘭が顔を赤く染め、たじろいでいると生徒が言う。
と呟き、舌打ちをして去っていった。
話が速すぎて、空蘭がぼーっとしていると海斗が口を開いた。
二言目は呟き程度だったのだが、空蘭にははっきりと聞こえた。
海斗は少し頬を赤らめてぎこちなく答える。
そんな海斗を見て、空蘭までドキドキしてくる。
家に帰ると、いつものように屋上に行った。
空を見るのももちろんだが、空蘭にはもう一つ思惑があった。
そんな淡い期待を抱きながら屋上へと向かう。
空蘭の思惑通り、向かいと窓には海斗が顔を覗かせていた。
目が合ったが素早く目をそらし、2人とも何も言わなかった。
やがて空蘭が口を開く
鼓動が早く感じられて、体が熱くなるのを感じた。
嬉しかったと小声で言う空蘭。
少しだけ心を開き出すようになった空蘭と顔が赤くなる海斗。
2人はお互いの姿が美しい夕焼けに映って見えた。
それだけ言い残して海斗はカーテンを閉めてしまった。
空蘭はなにか気になったので、今夜屋上に出てみることにした。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。