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第8話

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2025/12/28 00:30 更新
海斗や周りの人と上手く行き出したころ、楽しいと感じられる。
それでも、いつものように空を眺めては見惚れる習慣はそのままだ。
でも、今はとなりに海斗がいる。
それだけで幸せだった。
ある日学校で授業を受けていると耳鳴りがしてきて、世界が少し歪んで見えた。思わず顔をしかめる。

しばらくするとおさまったのでなんとも思わなかったが家に帰っても、数日後も起こったので考えてみた。
貧血か疲労だという事で済ませ、放置していた。



ところがある日、海斗と学校から帰っていると海斗が真顔で口を開いた。
葉山海斗 (はやみかいと)
葉山海斗 (はやみかいと)
お前…なんか最近元気なくないか?
予想外だが図星な質問に少し動揺した。
白石空蘭 (しらいしそらん)
白石空蘭 (しらいしそらん)
え?ううん、そんな事ないよ
そう笑って返したが、自分でも笑顔が引きつっていたのが感じられる。
実際に、最近疲れやすく耳鳴りやめまいがすることがある。

すると海斗が珍しく心配そうな顔をして言った。
葉山海斗 (はやみかいと)
葉山海斗 (はやみかいと)
そんなわけないだろ。この前授業中、辛そうな顔してたの見たんだよ。それ見て大丈夫って言われても納得する訳ないだろ。
白石空蘭 (しらいしそらん)
白石空蘭 (しらいしそらん)
すっかり黙り込んだ空蘭を見て海斗は言った。
葉山海斗 (はやみかいと)
葉山海斗 (はやみかいと)
とりあえず病院行ったら?
白石空蘭 (しらいしそらん)
白石空蘭 (しらいしそらん)
…まあ、大丈夫だからとりあえず行かない。
そう答えて歩き出した。
海斗の視線が背中に刺さるようだったが、しばらくして海斗が隣を歩き出した。


家に着くと、海斗と挨拶を交わして家に入った。

屋上に上がって空を眺める。今日は隣にも向かいの家にも海斗はいない。
そんなはずはないのに少し寂しい。
数日後、学校の休み時間に空蘭は友達と話していた。
すると、ドクンと走ってもいないのに心臓だけが先に急いでいるように打った。
痛くはない。ただ、変な感じでいつもと違う。
そう思い胸に手を当てるも、めまいもしてきてこれは危険だと思った。

いすに座るとめまいは少し楽だが、やはり心臓が一拍ごとに自己主張してくるようだ。
音が大きすぎて胸の中で響いている気がする。

しばらくして違和感もめまいもおさまった。


この事件のことを母に伝えると心配そうな顔をして言った
母
病院に行った方がいいと思う。
と冷静に言われたので、すぐに病院へ行った。

病院へ行くまでの車の中でも空蘭はとても不安で、何か大きい病気であるかもしれないと思うと全力で否定したくなった。

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