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第66話

すちの過去
19
2024/06/22 09:46
俺は絵を描くことが大好きだった。
好きなポケモン、家族4人の絵、絵本に出てきたヒーローの絵。いろいろ描いた。
すち
すち
お母さん!これ見て!
まぁ!また一段と上手くなったわね!
あなたぁ!
おぉ〜!すごいな、これは俺、この綺麗な人はさやか(母の名前)かな?これは真尋、隣にいるのが千尋か!
まぁ、綺麗だなんて
真尋
真尋
お母さんは美人だよ。もっと自信持っていいんじゃない?
そうなの?じゃあ自信持っちゃうわ!www
www
すち
すち
wwwwww
真尋
真尋
wwww
俺たちはとても仲がよかった。夫婦喧嘩も兄弟喧嘩も親子喧嘩も、滅多になかった。
ある日、絵のコンクールが行われることになった。
俺は大きな不死鳥と、それに乗る女の子を描いた。
俺よりも上手い子はたくさんいるし、入賞もしないと思っていた。
先生
絵画コンクール、最優秀賞は「三角千尋」!
だから、先生がそう言った瞬間、俺は夢だと思った。
先生
先生から一言。「圧倒されるフェニックスを描いてくれましたね。虹色の羽がとても美しいです」
先生
流石は三角くんですね!最優秀賞には、100万円が送られます!
すち
すち
ほ、ほんとですか⁉︎
毎日の生活はカツカツだったから、俺は嬉しかった。
クラスメイト
は?なんであいつなのよ
クラスメイト
ふざけんな!俺の方がどう見てもうめぇだろ!
クラスメイト
そうだそうだ!
ただ、クラスからは大ブーイングが起こり、誰も俺を認めてくれなかった。
先生
なんてことを言うんだ!三角は審査員に褒められてるんだ!君たちは審査員に見てすらもらえてないんだぞ!もっと努力しなさい!
先生はこう言ってその場を収めようとしていた。
けど、ヒートアップした彼らには意味がなく・・・
俺はいじめの対象となり、親に相談して人知れず引っ越した。
すち
すち
俺はこれで終わり
かにちゃん
最後は俺行きます

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