あなたの下の名前side

やめてやめてｯｯｯ!

もうあんな所に行きたくないｯ

あんな、ｯあんなｯ

あんな所に行ったら自分が壊れていくｯ

赤黒いドア、、、

嗚呼

みんなが私を待ってる

私が来なかったから

　　　　　　　　　　　「壊れた私が待ってる」

ｶﾞﾁｬｯ(ドア)

ﾊﾞﾝｯ

失敗した私が床に転がってる
誰か助けて
此処は嫌い、！
暗くて、寒くて、私が居るんだもん
私は人ではないけど……私がもし人だったら
こんな思いはしない？こんな気持ちは無い？
人の命って商品みたいなものなの？

保科said

待て待て

あなたの下の名前が泣いとる

助けな

僕が助けな

ダメや。声が届いとらん

あなたの下の名前を追っかけて走りっぱなしやし

息が上がってもうとる

ﾊﾞﾝｯ

あの男が出ていった、！

あなたの下の名前said

泣きじゃくった私は、保科さんに抱きついた

今はこれで良いんだ

保科さん……やっぱり私クローンでも貴方（保科）を好きになってよかった

　　　　　　　　　　　　　　　　『貴方に会えてよかった』