第8話

6話
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2020/04/10 08:51
ガラガラと戸を開け、私は小屋に入って行った

鬼は入ってすぐの居間にうずくまるように座っていた




鬼は人を傷つけ、喰い、人々に恐怖をもたらす..
必ず殺さなければならない。

だけど..
産屋敷 かなめ
(この鬼は..なんだか可哀想です..)
そう思ってしまったのだ
鬼に無闇に近づくと、襲われることがほとんどだろう。

しかし、この鬼は、私がもう手が届く距離にいるというのに、俯いたまま動かない。
ずっとしくしくと泣いている
産屋敷 かなめ
あの..
もう..俺を殺してくれ...ッ
鬼の第一声はこれだった
産屋敷 かなめ
私はそのつもりで伺いました...けれど
産屋敷 かなめ
お話くらい..聞かせてくださいな‪(*´﹀`*)‬
産屋敷 かなめ
奥さんに、伝えたいことだってあるでしょう?
ッ.....あぁ..、
その後、鬼は私に話を打ち明けてくれた。

その語る姿はまるで、悩む人間そのものだった..
しばらくすると..自分を抑えられなくなって..気づいたら、人を、、喰ってた..
産屋敷 かなめ
(飢餓状態に陥るまでずっと耐えているのですね..)
もう、人は殺したくないよ..ッ




ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
最後に、、妻に伝えて欲しい...
産屋敷 かなめ
はい
今まで、世話を掛けてすまなかった..だけど、お前をずっと愛していた。
これからも、お前には笑顔でいてほしい。と..
産屋敷 かなめ
必ず伝えます。
あぁ...
産屋敷 かなめ
お疲れ様でした..(ˊᗜˋ)
そして私は、スッと鬼の頸に刃を通し、斬った
鬼が消えていくのを見送ったあと、私は奥さんの元へ向かった
奥さんに、私は旦那さんが伝えて欲しいと私に託した言葉を伝えた。

だけど、旦那さんが鬼だったこと。人を食べていたことは言わなかった。
いや..言えなかった。

きっと旦那さんはこんな自分を見せたくなくて、、ずっとこもっていたのだと思ったから...


凛(鎹鴉)
順調ダネ!
産屋敷 かなめ
えぇ^^
産屋敷 かなめ
任務は入ってるかしら?
凛(鎹鴉)
今ノトコロハナイネ!
産屋敷 かなめ
じゃあ、御屋敷に戻りましょうか^^
凛(鎹鴉)
ダネ!
私達は屋敷に戻ることにした

任務は短いようで長かったと感じながらも、私は屋敷へ足を進める
凛(鎹鴉)
カナメ...
産屋敷 かなめ
どうしたの?
凛(鎹鴉)
オ腹空イタネ!
産屋敷 かなめ
ふふッ(´˘`*)
産屋敷 かなめ
実は私もよ
産屋敷 かなめ
甘味処に寄ってから帰りましょうか^^
凛(鎹鴉)
ダネ!
なんだか、帰り道に寄り道をするのは、いけないことをしているようで少し楽しい(*´▽`*)
産屋敷 かなめ
凛は何が食べたい?
凛(鎹鴉)
イチゴ大福!
産屋敷 かなめ
分かったわ、ここで待っててね^^
私は凛の食べたいものを聞くと、甘味処に入って行き、いちご大福とわらび餅を頼んだ。

それらを受け取ると、凛の待つ外へ向かった
凛はいちご大福をむしゃむしゃとすごく美味しそうに食べる
産屋敷 かなめ
(やはりわらび餅のこの食感は最高です!)
凛(鎹鴉)
カナメハイツカラワラビ餅ガ好キナンダイ?
産屋敷 かなめ
そうね..10年程前かしら..
産屋敷 かなめ
父様に連れられて来た甘味処で食べたわらび餅がすごく美味しくて、大好きになったわ(´﹀`)
凛(鎹鴉)
ワラビ餅ガソンナニ好キナンダネ!
産屋敷 かなめ
えぇ(*´▽`*)
そんな他愛もない会話を終えると、私たちは再び足を進めた
帰り道、父様や母様のことを思い出していた..
きっと、凛の質問に答えたからだろう..

すごく懐かしい記憶がたくさん浮かぶ

すごく幸せだったな..と、噛み締めていた





屋敷に着くと、私は耀哉様の元へ向かった
産屋敷 かなめ
耀哉様
産屋敷耀哉
入っておいで
産屋敷 かなめ
失礼します
産屋敷耀哉
おかえり、かなめ
産屋敷 かなめ
はい、ただいまです‪(*´﹀`*)‬
産屋敷耀哉
ご機嫌さんなのかい?
産屋敷 かなめ
は、はい..帰り道に、甘味処でわらび餅を食べたもので..(*´ー`*)
産屋敷耀哉
そうだったんだね
産屋敷耀哉
美味しかったかい?
産屋敷 かなめ
はい!とても...^^
産屋敷耀哉
任務はどうだった?
産屋敷 かなめ
はい、無事に終えました
産屋敷耀哉
じゃあ、今日はゆっくり休んでね
産屋敷 かなめ
御意
私は部屋を出ると、自室に戻った

私は隊服を脱ぐと、鬼殺隊を始める前まで着用していた袴に着替えた

いつもならここで鍛錬を始めるが、今日は少し休んでおこうと思った




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