第13話

# 幸せ
27
2024/06/20 13:58






















身体中がいたいの















ずきずき、ずきずき、













なぐられたあともあるし、









たばこを押しつけられたのもある











でもね、








私にそれをやると、すっちゃんにはそれをしないの










すっちゃんは泣き虫だから私が守るの











そのためにはあいつらはじゃまなんだ










夜、すっちゃんがねたのを確認してから階段をおりる










キッチンの包丁をとって









そぉ~、と家を出る











あいつらはパチンコ屋っていう、玉を打つ所にいるらしい、














……いた












店の近くのコンビニにいた、








でもこういうのはあそこにあるカメラに映ったらだめなんだ










コンビニから離れるのをまって










背後を思いっきり突く









最初はパパ









いつもたばこをすってる人








つぎはママ








パパが倒れて驚いている所を刺す












2人とも急な事で声も出なかったみたい














そして、包丁をそこにおく、










持ち手の部分はふきふきして、











お家に帰る、









すやすや寝てるすっちゃん














その隣で私も寝る











翌朝、変な制服を来たおねぇさんとおにぃさんが来た












貴方たちのパパとママはもう、帰って来れないって












そっかと言うしかなかったが、ここは空気をよもう












♡♡
ぱぱとまま、もう帰ってこないの?






ちゃんと再確認しなきゃいけないからきく














制服をきたおねぇさんはこくりと複雑そうな表情で頷く












成功したみたい…










これで幸せ










そう思ったのに…












死んでなお、あいつらは私たちを不幸にする












なんか色々調べたら、あいつらがどっかの人を殺してたみたい、











それも何人も








私たちの体の痕を見つかったし、









あいつらは立派な犯罪者になった










葬儀の日、












『ちょっと…、あの子たちどうすんの。』













「人殺しの子なんて…、何するか分からないじゃない」












『誰か引き取ってよ…』









私たちを押し付け合う大人の声









耳障りだった








結局私たちは施設に預けられた










でも最悪だった










私たちが虐められてるのを黙認するスタッフの人












…ここでも私たちの居場所はない









しょうがないから自分たちで対応した












成長して、高校生に、なった













施設はすぐに出た、傷つくから












あまりなかった親の遺産と掛け持ちしているバイトの給料








それだけが私たちにあるお金








すっちゃんを成長させる、唯一の手段











大学は授業を少なめに









会社は給料重視で選んで









周りには犯罪者の子供ということを知られないように








ひっそりと生きる









家での生活が1番幸せ








すっちゃんと話せて、誰にも怯えなくていい








そんな世界









私が外に出て、苦痛を味わうだけ










そうしたら、すっちゃんは幸せになれる










そう思っていたのに










急に歌い手活動?って言うのをやりたいって言い始めて








反対したけど










俺も少しでいいから、働いてみたい









そういった











働きたいらしい















♡♡
すっちゃん…
♡♡
ほんと~に歌い手っていうのになりたいの?
すち
……うん
すち
おねぇちゃんにばかり迷惑かけてられないし
♡♡
迷惑じゃないのに…
♡♡
やっぱりお友達ほしい?
すち
……ううん
すち
そういうわけじゃないんだけど…
♡♡
……そっか
♡♡
すっちゃんも趣味があるのはいい事だもんね
すち
ぁ…うん







そうやって自分を説得する













じゃなきゃどうにかなっちゃいそう













でもね、










私と一緒にいてくれるだけで幸せだから











他の人にとっては不幸










私たちにとっては幸せ









そんな世界












あぁ、今日も幸せだな








そうおもって生きていく









幸せな日々








壊れてしまういつかまで











今日もしあわせだね











すっちゃん

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