第89話

#4-25 🐿
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2022/03/22 12:19 更新

先生が考え直してくれることを期待したけれど、

結局そんな僅かな期待は打ち砕かれて

発表会の前日に。

授業時間までをも準備やリハーサルにあてて、

みんながそれぞれのやる事に励んでいる。


自分の使う道具を持って、

ガヤガヤとみんなが行き交う廊下を通って

自分の教室に向かう。




どうする、私?

もう明日だよ?

どうやってやり過ごすの?

才能がないことをみんなにバラすの?




チア
チア
ッ…、
怒りに身を任せて、

あの"絵画"を黒く塗りつぶす。

私が始めたことなんだから

私が苦しんだって誰も分かってくれない

そんなの分かってる

でも、なんで誰も味方してくれないの、?


「私の作品なのに!!」

「みんな、あんな奴のことなんて信じないで」

「最悪…。」



自分で自分の首を絞めてる

でももう後戻りなんてできない。



この絵は私が描いたものじゃない。

持ち主がどう思うかな、

こんな真っ黒な絵画を見て。



チア
チア
知らない…



そんなのもう知らない。


もう、どうにかやり過ごすしかない。


チア
チア
才能が無いなんて、認めない…


誰かのものを奪ってでも、

自分を補わないと…。

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