待ち合わせの時間より
少し早く着いたカフェの前で
私はスマホの画面を何度も見直していた
「 乃依 」画面に表示されたその名前は
見慣れているはずなのに
今日はやけに現実味を帯びている
ツクヨミの中で人気な配信者の一人と
リアルで会う事もやばいけど …
よく分からない出会い方した人と
会うのがただ怖い
声をかけられて顔を上げる
そこにいたのは
ゲームの中とはまるで違う ____
でも 、どこか面影のある少年だった
薄いピンクの髪
光の加減で柔らかく透けるような色
そして 、紫の瞳が少し不安そうに揺れている
確認すると彼はぱっと表情を明るくした
椅子に座りながら言う乃依
その笑い方はあまりにも無防備で
ゲームの中で何度も見た表情と重なった
自然と口から出た言葉に
乃依は一瞬だけきょとんとして
それから苦笑した
淡々と返すと彼はくすっと笑った
その距離感に少しだけ安心する
無言の時間が少し流れる
ゲームの中ではあんなに自然に話せるのに
現実だと 、言葉が少し重い
乃依が少しだけ真面目な声で言った
その言い方が思っていたよりずっと真剣
でも優しく笑ってこっちを見てくる
私は少しだけ視線を逸らす
そう言って乃依は私の手を取って
自分の頬に手を当てる
ストレートすぎる言葉に
少しだけ困る
即答だった
ぐで ~ っと机に伏せて言う乃依
そこまで短気じゃ無いし
なんなら結構待つ方だと思うんだけど
私はメニューを見ながら受け答えをした
そう言いながら席にあるモバイルオーダーの
QRコードをスマホで読み取る
ほんとに … まじでこれ考えた人天才
一々店員さん呼ぶの面倒だし
気遣いもいらない .

デイリーランキング最高104位ありがとうございます 🎉💕
皆様なら遅刻してくる人の事何分待てますか … ? 🙄
私なら30秒経ったら帰ります 🫶
連絡無しで遅刻する人に構う時間はありませんから 🤭💖
※ 嫌いな人に限ります
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!