《コナンside》
あれから2週間くらいか?
そのくらいたった
歩美達にはこう伝えた
そして、俺はまだどうすればいいかわからない
中也のことをあんなに知っておいて、
いまさら捕まえる、なんてできない
手紙には「中原中也より」と、書いてあった
《手紙》
コナンと灰原へ
俺は一体なにをしていたんだろう
泣くんじゃなくて、
ヒラッ
手紙の奥から紙が落っこちてきた
《ブチッ》
電話を出た音がした
太宰が出てくるのか…?
《電話》
そして、あっちの方で電話の主が変わった音がした
電話ごしから、太宰とは違う声がした
俺は電話越しだが、ニッと笑った
こうして、武装探偵社との電話を終了した
俺の心はこの時、すっかり晴天のように晴れていた
《電話後 武装探偵社にて》
《太宰side》
その時、
私の心に残っていたのは、
みんなとの輝かしい思い出だった
私の頬に、一雫の涙が流れてきた
《コナンside》
あれからまた数ヶ月が経った
俺達は何気ない日々を過ごしていた
普通の日々……そんな表現はどこかにいってしまったのかもしれない
今では普通の日々は、''かけがえのない日々''と化した
蘭に挨拶した後、事務所の階段を駆け足で下りる
その周りには、他の小学生や会社員…色々な人がいるけど
中也と太宰はいない…
でも、やっぱり心にはちゃんと残ってる気がする
2人の存在が……
《中也side》
今日は新作の帽子が手に入った
少し遠いけど、また米花町に来て買いに来た
隣を見ると青鯖野郎がいやがった
今日も今日とて、ツッコミが止まらない
毎度毎度コイツはムカつく奴だぜ
俺は歩いている時気づいた
そう思った瞬間、
なんだか懐かしい感覚と
すれ違った
俺達は目を見合わせた
そして、少し驚き笑った
俺は空に向かって笑った
そして、太宰と一緒にヨコハマの街へとまた歩き出す……
END

























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!