再開したあと色々と話そうと考えていたけれど、頭取の梅宮一が放送が流れてからはとてもそんな雰囲気にはなれず、遥は上級生に呼ばれて何処か行ってしまった
仕方なく私は梅宮がいるであろう屋上へ向かった
ガチャッ
ドアを開けると野菜の手入れをしていた梅宮がいた
梅宮一「あ、あなたじゃん」
梅宮一「入学おめでとう」
相変わらず雰囲気は柔らかく、ありのままの自分で話しかけれた
『ありがとう一』
『ところで一、みんなは何処へ行ったの?』
学校にいるはずのほとんどが居らず屋上へ向かう途中でも疑問に思っていた
梅宮一「あぁ、みんなは見回りに向かった」
みんなに見回りをさせるんじゃなく自分達も行った方が良いのでは?
『じゃぁ、私は上からでも見回りしてくるね』
それだけ伝えて見回りに行こうとすると腕を掴まれた
梅宮一「上からって、屋根のを歩いて見回りしようってことではないよな?」
ん?何言ってるの?
『そりゃ、そうに決まってるじゃないの』
これまでの経験上上から喧嘩をふっかけてくる連中がチラホラいたため、屋根からの奇襲が起きないようにたまに屋根の上を見回りしている
梅宮一「怪我したらどうすんのさ!」
梅宮一「怪我でもされたらあなたの親に申し訳ないから俺も一緒に地上から安全に見回りする」
おぉ〜流石一〜カッコいい〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!