AM 7:40
リビングに向かうとやはり誰も起きていないようで,部屋は暗かった
俺のギフトを使用する条件は『左手が無事であること』
俺の仲間,記録者の二人は心配性で,いつもレンチンするだけでできるご飯を用意してくれる
だが二人のどちらかがいる場合は別だ,そういう日はどちらかがご飯を作ってくれる
トゥウェストイーグル記録者である倉瀬ホマレは料理もうまかった
同じくトゥウェストイーグル記録者である縁戸アキの料理も俺は好きだ
あいつらが起きてくるのは大体9時前だった
着ていく服を決めたら早速着替える
俺は昔,
「ギフトが使えなくなったら困る」「ギフト使えないなら戻っていい」
こんな言葉が大嫌いだった
俺はギフトを使うための道具じゃない
だから,俺の手をあからさまに心配する奴は嫌いだった
だけど,なんだか今は違う
今,手のことを大事にされようが,ギフトが使えなくなるとか,俺じゃないギフトを心配されようが,俺は気にしなくなった
いや,どうでもよくなったんだ
俺らは序列22位『トゥウェストイーグル』
犯罪都市・TOKYO CITYの犯罪を防ぐため,又解決していくために作られた
『ネスト』の中のハウスの一つだ
そんなハウスの一つ,トゥウェストイーグルの日常の話が今,また幕を開ける











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。