研磨Side
毎年恒例の他校との合同合宿。音駒.稲荷崎.梟谷.井闥山の4校での合宿。
去年と同じ練習がハードでどっと疲れる。今もやっと練習試合が終わり休憩に入っていた。タオルで汗を拭いてスポドリ飲んでいると稲荷崎のマネである月海がダンボールを持って通り過ぎて行くのに気づいた。俺は,月海のあとを追い声をかけた。
月海が持ってるダンボールには,野菜がいっぱい入っていた。
ゴサッ
二人で重たいダンボールを持って食堂に向かった。
__食堂__
食堂に着いて台所にダンボールを置く。
するとフッと横を見ると机の上に小さなアップルパイが置いてあった。
不思議そうに小さなアップルパイを見つめる月海。誰が作ったのかわからないけど…自分の大好物が目の前にあると食べたくなる…。
俺が食べてみようよと言ったのが珍しいのか目を見開いていた。
まだ微妙なのか小さなアップルパイを警戒していた。
お互い小さなアップルパイを持ちいっせーのででパクッと食べる。食べるとアップルパイの味でとても美味しい。それは,月海も同じなのか美味しそうにしていた。
すると……
ポンッ!
月海・研磨『!?』
突然,ポンッと音とともに煙が出てきた。そして煙が薄くなりお互い大丈夫か顔を合わせた。
月海・研磨『え?えええぇ!!??』
お互い頭にケモ耳がついて体も小さくなっていた。
月海・研磨『サァァァ…(真っ青)』
どうしよう…とお互い頭を抱えていると誰がこっち来る足音が聞こえた。俺と月海は,急いで隠れて去るのを待つことにした。
食堂に入ってきたのは,秋くんだった。
秋くんだとわかりホッとする。俺と月海は,秋くんなら安心だと確信し,秋くんの元に駆け寄る。
俺と月海の姿に驚く秋くん。
焦って俺と月海の前にしゃがんで聞いてくる秋くんに本人だと答える。秋くんは,驚いて空いた口が塞がらないのか唖然としていた。そして秋くんに説明する。
月海の言った通りこの姿だとマネの仕事も練習もできない。でもそれ以前にめんどうなのが…お互いの保護者だ。俺は,特にクロがめんどう…。月海なんて稲荷崎だけじゃなく他校の人達からも絡まれるから非常にめんどうなことになる。
俺と月海のお願いに秋くんは,渋々ながら承知してくれた。
秋くんに抱えられ,お互い覚悟を決め体育館に行く。
木葉Side
___体育館___
バシッ!キュッ…キュッ…
もう練習が始まってるのかシューズの音が聞こえる。
雀田が俺と抱えられている2人を見て唖然とした。それにつられて猿代と小見と鷲尾も固まる。
猿代・小見・雀田『えええぇ!!??』
俺が抱えてる2人が月海ちゃんと研磨だと言うとものすごい驚いていた。そしてその叫びに反応して他校のみんなもこっちに集まってきた。
ぞろぞろと集まる他校達に抱えてる2人が俺の胸に顔を隠した。
みんな,研磨と月海ちゃんに注目してるので早く本当のことをいようと口を開いた。
『は?はぁぁぁぁ?!』
だよね〜。そうなるよね〜
『なんだってぇぇ!!??』
じゃあ誰だろうと頭にハテナを浮かばす4校。
とりあえず監督とコーチに説明し,一旦練習を中止にして2人の世話をする事になった。
続く



































編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!