連載中
放送室のお嬢様

- ミステリー
- 夢小説
かもめ学園には、記録に残らない噂がある。
___ ___夜の放送室から流れる声は七不思議を書き換える。
高等部一年、生徒会に所属する夢主は【生徒会室のお嬢様】と呼ばれ、八尋寧々たちと何気ない日常を過ごしている。
誰もが彼女を"普通の人間"だと思っている。
だが本当は違う。
彼女は100年以上前から、この学園に縛られ続けている存在だった。
姉である七峰桜と同じく、外へ出ることのできないもの。
夜、人気のない放送室で彼女はマイクを握る。
静かな声で語られるのは、七不思議の新しい噂。
噂が変われば、怪異は変わる。
形も、役割も、そして___ ___依代の在り処さえも。
夢主はそれを知っている。
だからこそ、少しずつ書き換える。確実に、逃がさないように。
すべては、依代を剥がすため。
この学園から出るため。
柚木司と日向夏彦は、その歪みを面白がるように手を貸す。
七不思議は一つずつ均衡を崩し、静かに壊れていく。
やがて異変に気づいた花子くんは、彼女に問う。
「そこまでして、出たいの?」
夢主は少しだけ考えて、微笑む。
「ええ。だって___ ___もう、飽きたもの」
百年以上繰り返された"学園の日常"。
終わらない檻の中で、彼女の願いはすり減ることなく残り続けた。
今夜も放送が流れる。
そのたびに、何かが消えていく。
最後に消えるのが、怪異か。
それのも___ ___彼女自身か。
___ ___夜の放送室から流れる声は七不思議を書き換える。
高等部一年、生徒会に所属する夢主は【生徒会室のお嬢様】と呼ばれ、八尋寧々たちと何気ない日常を過ごしている。
誰もが彼女を"普通の人間"だと思っている。
だが本当は違う。
彼女は100年以上前から、この学園に縛られ続けている存在だった。
姉である七峰桜と同じく、外へ出ることのできないもの。
夜、人気のない放送室で彼女はマイクを握る。
静かな声で語られるのは、七不思議の新しい噂。
噂が変われば、怪異は変わる。
形も、役割も、そして___ ___依代の在り処さえも。
夢主はそれを知っている。
だからこそ、少しずつ書き換える。確実に、逃がさないように。
すべては、依代を剥がすため。
この学園から出るため。
柚木司と日向夏彦は、その歪みを面白がるように手を貸す。
七不思議は一つずつ均衡を崩し、静かに壊れていく。
やがて異変に気づいた花子くんは、彼女に問う。
「そこまでして、出たいの?」
夢主は少しだけ考えて、微笑む。
「ええ。だって___ ___もう、飽きたもの」
百年以上繰り返された"学園の日常"。
終わらない檻の中で、彼女の願いはすり減ることなく残り続けた。
今夜も放送が流れる。
そのたびに、何かが消えていく。
最後に消えるのが、怪異か。
それのも___ ___彼女自身か。
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全1話
662文字
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