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第1話

バレンタイン♡ルキ
45
2022/02/14 14:12 更新
これは私がまだ無神家に来て少ししか経っていない頃の話。
私
ルキくんの為にチョコを用意したはいいけど、まさか学校で一日顔を合わせられないなんて…
私
どこにもいないから諦めて帰ってきたはいいけど、やっぱりちょっと心配かも。
ルキくんの部屋で待つように言われていた私は彼の部屋に入るとベッドにもたれかかりいつの間にか眠っていた…
無神ルキ
無神ルキ
……い、……おい。いつまで主人を待たせるつもりだ家畜。
私
んん……?…!ルキくん!?ごめんなさい、私気が付いたら寝ていたみたいで
無神ルキ
無神ルキ
こんな日に主人を放置して間抜けな顔で眠りこけているとは笑えない冗談だ。
私
だってルキくん、いつまで待っても帰ってこないから…
無神ルキ
無神ルキ
そうやって主人に罪を擦りつけるあたり、まだまだ躾がなっていないようだ。お前が立派な家畜になれるよう今日は一晩かけて躾けてやるから覚悟しておけ。
私
………うぅ、ごめんなさい。
無神ルキ
無神ルキ
それで、お前今日は何をしていた?ソワソワと校内を歩き回って誰かを探していたようだが。まさか逆巻の家の誰かに逢引でもしようとしていたか?
私
違うよ、私はルキくんを探して…
無神ルキ
無神ルキ
俺を?あまりに稚拙でつまらない嘘だな。お前が俺を探す理由などないだろう。
私
嘘じゃないし、探す理由はあるよ!だって私、今日はルキくんの為にチョコを作って…
無神ルキ
無神ルキ
………チョコを?
私
今日はバレンタインだから、ちゃんとルキくんに伝えたくて。
無神ルキ
無神ルキ
…バレンタイン……。あぁ、そうか…もうすっかりそんな催しのことは忘れていた。ヴァンパイアになってからはそういったイベントごとなどに触れる機会もなくなったからな。そういえば何故か今日は知らない女が俺をつけてきていたが…なるほど。そういうことか。
私
もしかしてそれで一日どこにもいなかったの…?
無神ルキ
無神ルキ
嫌な気配を感じたからな。上手く姿を隠しながらお前の動向を見張っていた。
私
……だったら私が他の人と会ってないことは知ってたんだよね。
無神ルキ
無神ルキ
フッ…当たり前だろう。俺を誰だと思っている?お前の主人なのだからそれぐらいわかっていて当然だ。
ではせっかくだ、お前からの貢物を受け取るとしよう。
私
…(何でもお見通しなんてずるいよ。でも…それでも私はそんなルキくんのことが好きなんだ。)
全てを見透かすような瞳で私を見下ろすルキくんに、手作りのチョコを手渡す。
無神ルキ
無神ルキ
ふん、悪くない出来だな。だがお前自身はどうだ、家畜。こうして俺に渡しただけで満足したか?
私
…?それってどういう意味?
無神ルキ
無神ルキ
それすらも説明されないとわからないと言うのか。答えを俺に聞いてどうする?呆れるな。俺に食べて欲しければお前自身が俺に食べさせろ。それぐらいは出来るだろう?わざわざ答えまで教えてやったんだ、さあ早くしろ。
私
……!(恥ずかしいけど…ルキくんが喜んでくれるなら。)
勇気を出してチョコを一つ摘んで彼の口元まで持っていくとその手を掴まれ指ごと口に含まれる。
無神ルキ
無神ルキ
ん……っ…甘いな。舌に絡み付いて…っ…俺まで溶けてしまいそう感覚に陥る。
私
っ…ルキくん、い、たい…っ……
無神ルキ
無神ルキ
ふ、……こうされたかったんだろう。…家畜の考えていることくらいわかる。お前はわかりやすいからな?
私
そんなこと、考えて…ないから…。私はただルキくんに喜んで貰いたくて。
無神ルキ
無神ルキ
フン、ならそういうことにしておいてやる、主人を喜ばせたいという殊勝な考えに免じてな。
無神ルキ
無神ルキ
…それにしても、今日は一段と…お前の血が甘い。悪いが手加減は出来そうにない。…んっ…ッ…お前だって俺のキバをもっと感じたいだろう、喜べ家畜、今日はお前が気を失うまで吸ってやる…
私
……ルキ、くん…っ…
私
(ベッドに押し倒されて…!?)
私
ーーっ…(キス、されてる…?)
無神ルキ
無神ルキ
…ん、…は。こういうのが欲しかったのだろう。どうした?間抜けな顔をして、これは俺を上手に喜ばせたご褒美だ。次は…こっちだな?
ルキくんのキバが私の首筋に深く刺さって、少しずつ奥に食い込んで、痛みと甘い痺れに酔ったように意識が少しずつ遠くなる。
意識を失うのが怖くて彼の腕を強く握り締めれば応えるように私を抱きしめる力が強くなるのを感じる。
無神ルキ
無神ルキ
「あなた。…今日は……今夜だけは家畜と呼ぶのをやめてやる。…だから俺をもっと求めろ。なんだ、お前ももっと俺に求められたいのか?いいだろう。…好きだ、あなた。ずっと俺だけを見ていろ。」

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