数時間前_______
先日ロウに言われたことを頭の片隅にパトロールへ
自分でも不思議に思えた。
感覚的ではあるけれど、
ちゃんと隣に一緒にいた気はするのだ。
そんなことを頭の中で考えながらも
眩しい日差しの中、街を歩いた。
街の人々の声、車の音、鳥の声、広告の音
自分の足音が消える。
僅かに街のビルの隙間に人影が見えた。
隙間に足を踏み入れた途端、
自分の足音が聞こえるようになった。
ここは静かだ。そして暗い。
いかにもここで取引が行われてもおかしくなさそうな雰囲気。
コツコツと自分の足音が響く。
街のざわめきは一切入ってこない。
自分の足元が湿ってきて、歩く度に水の音へと変わった。
暗さですぐに捜せる自信がなかったため、
ビルの上から暗闇の裏路地を見ることにした。
何人かが暗闇の中で動いているのが見えた。
目を細め、上から確認をした。
何をしているかはっきり見えず、
ただ動いているのだけはわかった。
その場で降りて、3人の中に入ってもいいが、
何をしているか確認できてない中、
俺が入れば、俺は得体の知れない奴になる。
俺はオトモに隠れながらも状況確認をするよう、
裏路地への方へと降りてもらうことにした。
ヒューーーーー
オトモはワタワタしている様子だった。
早くしろと言うかのように俺の背中を押した。
俺は3人から少し距離のあるところに降りた。
誰かが痛がっているような声が聞こえた。
そう思うのと同時にひとつ疑問に思った。
俺は暗さを利用し、3人の近くまで寄り、
今の状況把握のため一旦確認することにした。
1人の男が女性に何かを飲ませているのが見えた気がした。
そろそろ俺も動かないとか。
乾いた靴が裏路地の湿った道に響き渡る。
俺は変身し、一気に戦闘態勢へ。
1人の女性は殴られたのか、傷だらけ。
先程の薬のせいなのか、地面に横たわっている。
俺は後悔しながらも2人の男の相手をした。
それと同時に女性の意識は遠ざかっていった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!