私が会いたい人はもう1人いるのに、
会えていない。
エマの涙が落ち着き、
そんなことを言う。
まさか、マイキー、
まだあの時のこと気にして、、。
そう言って、
ドアの方に目配せすると、
細い隙間から、
マイキーがこちらを覗いていた。
けれど、一向に出てくる気配は無い。
ベットから出て歩いてそっち側に行きたくて、
冷たい床に素足をつけて、立とうとする。
腕に力をこめて、
震える足で立とうと、思いっきり、
手を離す。
けど、
がくん、と力が入らず、
地面に身体を打ち付けそうになる。
けれど、にぃに達に腕を引かれ、
そのままにぃに達の方に倒れ込む。
そうして、またベットに戻された。
そう言って、
マイキーにタイキックしながら
中に入れる。
絶対痛いはずなのに、
こちらを悲しい目で見つめてくる。
みんなは何かなんとなく分かったようで、
小さく頷いてから、すんなり
廊下に出てくれた。
酷く静かになる。
まるで、世界に2人だけ取り残された
錯覚に陥る。
やっぱり。そうなんだ。
気にしなくていいのに。
けど、そんなことを言っても聞いて貰えないだろうな笑
全く傷ついて無いと言えば、
嘘になるのかもしれない。
少しばかりは傷ついたけど、
それでも、それ以上にマイキーのくれたものは
大きかった。
そう言ってマイキーは私の方に顔を近づける。
そして、私は、
マイキーのおでこに思いっきりデコピンした。
マイキーは何が起きたか、
状況が掴めず、ポカンとしていた。
それが何ともおかしくて、
盛大に吹き出してしまう。
これで一件落着だ!
その後はまた、みんなを呼んで、
面会時間ギリギリまで話した。
その後、
お医者さんから今後についての説明があった。
︰裏話
マイキーのデコピンのシーンあるじゃないですか?
あれ、本来ならビンタにしようかと思ったんですけど、
鈴月ちゃん心優しそうで、綺麗な子にそんな
むごいことさせられないと思って辞めました😉
ギャップも好きなんですけどね😅

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!